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青花【瀬戸染付の道】★男の茶道★沼尻宗真

多治見工業高校専攻科の恩師である、
與語小津恵先生が学んだ
瀬戸市の瀬戸染付工芸館を
見学させていただきました。

與語小津恵 作  染付大皿
よごこずえ
瀬戸染付工芸館収蔵
.
.
愛知県立芸術大学陶磁専攻卒業
愛知県立芸術大学院陶磁専攻修了
瀬戸染付研修所修了
.
現在は豊田市にて作陶され
個展を中心に活動されています。

先生の水墨画のような優しい染付は
「染付濃(そめつけだみ)」という技法で
表現されています。
私も先生から指導いただきましたが
習得するには本当に難しい技法です。



瀬戸染付の起源は
19世紀初江戸時代に瀬戸村出身の
陶工加藤民吉が、九州の地で
磁器の製造技術を身に付け、
瀬戸に持ち帰り普及させたことが
始まりとされています。

江戸時代染付の原料となる
呉須/コバルトは希少であったことから、
尾張藩が管理していました。

染付といえば有田焼がありますが、
瀬戸染付の特徴は地元で採取されていた
「地呉須」を原料とし、
深い紺碧の耀きが特長です。

私の住む多治見や東濃一体でも
天然の地呉須を採取でき
陶芸学校の先生に見せていただいた
記憶がありますアート


風鈴唐物由来の染付水指を
運びで用いたり、
涼しげやな〜という理由から、
生地の棚に置いたら
寒気がするのは
茶道あるあるではないでしょうか。

今年のような盛夏に
染付の茶席なら
いっそう涼を感じます金魚


染付楼閣山水図茶入
19世紀 川本半助 作・アーレンス社 輸出用


瑠璃釉宝尽図手桶形花生
19世紀 作者不明

染付唐草文手桶形花生
19世紀 川本半助 作・アーレンス社 輸出用

染付と一言で言っても国内外産地により全く
違う表情と雰囲気です。