2017年 新年1月の幕開けから始まった
3ヵ月にわたる茨城県陶芸美術館
「現代の茶陶展」合同企画
茶会&ワークショップ。
茶の湯公演も無事に千秋楽
結びの一番を迎えました❗
最後は、弥生三月「上巳・桃の茶会」で
締め括りました。
もともと上巳の節句は、
水辺で禊を行い健康長寿を願う節句です。
古代中国から伝わり
「曲水の宴」から「ひな流し」
そして〜「ひな祭り」へと
変化し親しまれています。
待合は赤い糸で作った
「男女川」みなのがわの畔から〜
つくばねの
嶺より落つる みなのがわ
恋ぞつもりて 淵となりぬる
陽成院
板谷波山先生の名前の由来となった、
地元筑波山に因んでいます。
もちろん美術館に露地なんて
ありませんが、
今回は、美術館になんと露地を作りました!
やっぱり露地ってないとね!
露地って何のためにあるんでしょうか?
水屋もいらない、露地もいらない
一流建築家が作る変わった茶室の
露地や水屋も見てみたいですね。
今回は孫悟空の觔斗雲(きんとうん)
ではありませんが、
雲をイメージして、お客様には一気に
天空へと駆け上がって頂き、
私達の寿命を司る仙女
「西王母せいおうぼ」の住む
「崑崙山こんろんさん」へおいで
いただきました!
今回も席主 海老澤さんが趣向
西王母をイメージし描きました!
前回節分茶会の大作は美術館所蔵に
なりました。
描く、作る、点前する、
ワークショップする、教える❗
こんな茶人はいませんよね、
茨城県の貴重な人財ですよ❗
きたる4月から、海老澤さんは
茨城・友部駅前にて
新しい茶道教室を開きます❗
こんな楽しい茶道を一緒にしましょう❗
なぜなら、お点前だけ習って
手順を暗記するのがお茶じゃないですよね。
点前は
型・所作が美しいのはもちろん大切です。
しかし、お茶のためのお茶をしていても
暮らしに生かせないし、楽しくありません。
こんな楽しい茶会ができる、そんなスキルが
身に付くお茶の教室は無いからです。
楽しいお茶って、高価な道具を並べる
のではなく、こんな自ら作る
「自給のお茶」ですよ❗
ここ「崑崙山こんろんさん」では
三千歳みちとせに一度実る
桃「蟠桃ばんとう」を祝した蟠桃宴
桃源郷の中、桃花酒でおもてなし。
そして春の野を踏み邪気を祓う
「踏青」とうせいに因み
茶道史上初❗❗❗
毛氈もうせんではなく
なっナント「人工芝」を敷きました❗
人工芝が好評で
「ゴルフ以外にも使えるね!」
「野点」の雰囲気が出る!
「座り心地が良い!」
などなど
講評をお客様に頂くことができました。
今回も京都・裏千家学園で一緒に学んだ
田園調布で茶道教室を主宰する
長谷川宗佳さん、社中の鈴木さんに
お手伝い頂きました❗
茶杓は見立て
盛塩笏で銘を「歌垣うたがき」としました。
奈良飛鳥時代より、故郷「筑波山」は
男女が恋の歌を詠み合う、
「嬥かがい」最古の聖地として、
万葉集にも紹介されています。
いつしかそんな筑波山の歌垣から
時代が下り、平安貴族の和歌へ
心が流れていったと考えるなら、
茨城県民の心は豊かになりますか?
そんな創造も面白いですね❗
見立てと言えば日本一の
大きなお内裏様とお雛様は
「筑波山」ですよ。
ゆったり時間を取っているので、
お見送りではお客様に感想を
いただく事ができました❗
また新たな出会いがあったり、
本当に嬉しい瞬間です❗
今回もお忙しい中、
参加して頂いたお客様、
また私達の故郷茨城県へこのように
「茶」や「陶」の恩返し企画を
実現していただいた、
茨城県陶芸美術館 館長の金子賢治先生はじめ
美術館スタッフの皆様
本当にありがとうございました❗
鈴木副館長さんと美術館スタッフの皆様
茶会前日のブログで書いたとおり、
茨城県のお隣アメリカ・
カリフォルニア州から
そして地元つくば市から、
そして土浦市から
ちゃんとお客様がいらした事には、
たいへん驚きました❗
言霊なのかな?
この実験的な茶会&ワークショップの
記事を今まで読んで頂いた皆様も
ありがとうございました❗
総括はまた後日、記します。
There are The house of Mito Tokugawa,
The house of Tsuchiura Tsuchiya, Mr. Okakura Tenshin, Mr. Itaya Hazan, and Mr. Takahashi Souan that are deeply related to Chano-yu
in the place where I was born.
SHINICHI NUMAJIRI 沼尻宗真・沼尻真一
Also, there are many traditional crafts.
For example, Kasama-Yaki, The paper of Nishinouchi and The Yuuki Tsumugi
which are used at the tea room.
What’s more, my home prefecture
is the second largest agricultural producing area in Japan.
Chinese cabbages of Ibaraki were
sold in Kyoto so, I used to make a pot meal using that when I lived in Kyoto.
I think I’d like to spread such
attractions of the place where
I was born as “the tea of Ibaraki style”,
which is rooted deeply in the
region using the Japanese culture, Chano-yu.
I am really looking forward to seeing you again.
・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事
https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi
●全ての茶会、ワークショップの模様
●「ハレとケ」遠野物語:日本民族学の祖 柳田國男/ 沼尻真一