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利休忌と菜の花/沼尻真一

 

3月28日は利休忌ですね。



3月末はまだ早くて、

 

4月末に賀茂川の川原に行くと

必ず菜の花が綺麗に咲いて

川原は暖かな日差しに包まれる。


菜の花を見ていて菜種油も思い出すけど、

やっぱり茶の湯をしていれば、

利休大居士をイメージする。


秀吉が利休大居士に切腹を命じ

利休大居士が自刃した日が

1591年/天正19年2月28日


切腹する3日前の

天正19年2月25日に

利休大居士は自筆の遺偈(ゆいげ)

人生七十 力圍希 咄

     吾這宝剣 祖仏共殺

      提ル我得具足の一太刀

      今此時そ天に抛

      天正十九 仲春

      廿五日 利休宗易居士
                   (花押)

じんせいしちじゅう りきいきとつ

わがこのほうけん そぶつともにころす

ひっさぐる わがえぐそくのひとたち

いまこのときぞ てんになげうつ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人生ここに七十年。

この宝剣で祖仏もわれも、

ともに断ち切ろうぞ

私はみずから得具足の

一本の太刀を引っさげて、

いま、まさに我が身を天に抛つのだ

小松茂美(中央公論社)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

旧い暦通りに従えば、2月28日。

しかし菜の花は咲いていない。

旧暦を現代に直せば、2016年4月5日

まだ少し野にある菜の花には早い。


そこで、さらに詳しい和暦から西暦換算

すると、天正19年1591年は閏月があり

正月と閏正月という二回の正月があり

換算すると4月21日となるようです。

十分に野にある菜の花が咲き誇る時期になる。


さらに

天正18年は、12月29日のみで翌日が

天正19年正月1日となるので、マイナス2

正月30日までで、翌日が閏正月1日で、マイナス1

閏正月が29日までで、翌日が2月1日で、マイナス2

となり、現代の暦の感覚に合わせて行こうと思えば

だいたい4月末ちょうどGW前あたりというのが

利休大居士の自刃した季節と重なると思います。

となれば、やはり菜の花は今でも

賀茂川の川原に満開に咲きほこっています。


利休忌
表千家3月27日
裏千家3月28日


沼尻真一


 ・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事

https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi


 

賀茂川と鴨川のちがい、桂川と保津川のちがい/沼尻真一

 

端午の節句の茶事/沼尻真一


京都・夏越の祓えと和菓子水無月 /沼尻真一

 

 

 

 

 

 

 






























 



 


茨城県陶芸美術館・現代の茶陶展・現代の茶会・ワークショップ総括/沼尻宗真・沼尻真一

 

 

板谷波山住工房兼住宅には床が無いので、

床をどのように作るかが、

今回の茶会の大きなポイントと考えました。

 

そして一つだけ私達が決めた事は、波山住宅

の中に、もう一つ別の箱をいれない事、

この波山先生が住んでいた雰囲気を大切に

その空間を生かして室礼する事と致しました。

 

 

床編

 

 

一月 正月茶会の床

 

 

オープニングの茶会、板谷波山先生の工房、

そして陶芸笠間の地をリスペクトし、

陶芸の象徴 「火」 を床荘りに。

 

長年使い込まれた陶芸の窯道具である

棚板とツクを、笠間の作家額賀さんから

お借りして、あくまでサラッとラフに

波山先生だったらと考えて床を作る。

 

寸切青竹の花入れは映画HAZANに倣い、

つくばの自宅の裏山から伐採し作ったもの。

 

あくまで松は真っ直ぐに。節をその場で

アドリブで抜き、そして松竹梅を入れる。

 

 

二月 節分茶会の床

 

 

長さ4mのムシロ琳派作品、海老澤さん筆。

表は金に染め、お多福さん。

裏は銀に染め、鬼。

 

お多福のおちょぼ口に、自宅の 椿一輪。

鬼には、自宅の池の 枯蓮。

 

吊りはもちろん、工事現場の虎ロープ。

 

本来冬季使い捨てのムシロを金銀に染め、

芸術に昇華させる。昭和までムシロ旗で

闘ってきた茨城の百姓/沼尻家の気概と

記憶。または琳派へのアンチテーゼ。

 

 

三月 上巳茶会の床

 

 

西王母と青い鳥三羽。海老澤さん筆。

大盃に桃。

桃花酒に本席の桃源郷が映る。

オーガンジー布に絵具が吸い込まれ

苦闘した海老澤さん筆が、

「光背」になる奇跡。

 

布は全長約15mそのウネリとヒラリで

西王母の存在を醸す。

 

 

 

本席編

 

 

正月茶会の本席

 

 

企画の段階から映画Hazanを何回か見て、

下館の波山記念館にも行った。

岡倉天心に寵愛を受け、久谷焼の産地である

石川県工業高校教諭という安定した職から、

陶芸家へ。

陶芸へ転身した後、食う米もままならない

極貧生活に陥った。

妻は大事にしていた着物を質に入れ、

米を得るシーンがある。

 

そんな子だくさんの波山家の正月。

質入前なら正月には皆で振り袖を通すだろう、

そんなエレジーが自分の中に動いた。

 

男の子用も用意した、やっぱり虎だ。

 

 

節分茶会の本席

 

 

大正生まれの祖母が、

「爺さん刈り取った稲の小田掛けやんなくちゃなぁ」なんて良く言ってた。

祖父は良く冬支度の為に、大きくて

分厚い手を上手に操りながら納屋で

ムシロ編んでいた。自分は横目で見て、

ジョイフル本田にあるよそんなの、何て

ぜんぜん手伝わなくて、だけど

霜が降りたらやたらと恩恵を受けていた。

 

二月になると節分・立春で、氏神様や

神棚に豆まきして、じいちゃんが

歳の数だけ豆食ったら、大変だろうな〜

ってコタツで見てた。

それから村の鎮守様が稲荷様だから、

初午に旗揚げと、そんな具合に二月は

農家も祭で忙しいという、自分の

実体験から生まれた室礼です。

 

日本で初めて亭主が躙口から

入って来るという、逆躙口を作りました。

火鉢を囲んで皆でホッコリしたいという

海老澤さんのアイデアです。

 

 

上巳茶会の本席

 

 

西王母の住む崑崙山には、三千歳に一度

不老不死の桃「蟠桃」が実るという。

 

鈴なりの桃が本席だけに圧迫感があるぐらい欲しい。

しかしヘリウムガスは規定の時間しか持たない、

前日は、下地をテグスで仕上げる。

 

近くのホテルに宿泊し、朝から一か八か

一気呵成にとにかく桃を実らせる事にのみ集中した。

 

茶の湯史上初、毛氈ではなく人工芝を用いた。

 

 

露地

 

 

モルタルのグレーに白い風船をフワッと

浮かべた景色を見て、

どこか懐かしい風景を見た気がした。

芝生がグリーンならなおのことだろう。

 

風に揺らぐ姿、その影を露地石に

見立て影踏みしながらつたうのも

面白そうだ。

 

露地は何のためにあるのか?庭園学の

尼崎博正先生に問われた事を思い出した。

尼崎先生と無鄰菴に一緒に行った事は、

忘れません。

庭作りは、排水が第一である。

 

 

 

「現代の茶会」と「侘びWABI」

 

 

「自給自足の茶」もっと簡単に言えば、

自分たちの手で実際にモノを作る

茶が、現代の茶ではないかと思います。

 

茶をするとなれば、道具が必要になるから

季節や趣向、点前や格に合わせた道具の

取り合わせが必要になる。

 

この道具の取り合わせだけでも生涯の

研鑽と知識を要する事は、

お茶を嗜む者は、理解していると思う。

故に何十年も稽古や茶の実践に励んでいる

数多くの先達がいるのだろう。

 

この点については従来の古典や

流儀を尊重した茶の形として

すでに成立し、広く普及している。

 

あえて「現代の茶」と括れば、

結局、古の茶人が茶室、釜、道具

などを特注で作ってきたように、

現代に生きる自分達が、様々な情報を

生かし、自らの手で作れるものは作る

という所に、完結できると自分は思う。

 

笠間益子→手仕事→健康的な美

 

という民芸思想を言うつもりではないが、

実は手仕事が奏でる琴線が茶の湯の

根底には確実に流れていると思っている。

 

逆を言えば、柳宗悦氏の唱えた民芸思想の

一端は確実に茶の湯文化に依るものです。

 

 

では「作る」となると芸術表現となるが、

しかし、茶が単なる芸術表現活動と

あきらかに違う所は、季節感、

点前や道具の格、道具の系譜による

取り合わせ、形態による取り合わせ、

趣向による妙、係る万物への畏敬の思い

などが強く存在する点だろう。

 

故に、茶の湯関係の美術館では、

道具の取り合わせ展示が非常に

興味をひくのである。

 

つまり取り合わせできなければ、

あるいは知らなければ、茶にならない、

という事も事実である。

 

 

そして何よりも優先されていることは、

あくまで「客をもてなす」という精神が

第一義であるという事だろう。

 

故に思うまま、何でもかんでもモノを、

作り手の主観や妄想心理で、

奇抜で面白ければ良いという、

自由な芸術表現とは

あきらかに解離するという事だろう。

 

つまり難解あるいは個人的な事情に

すればするほど、作品が面白くなる

芸術世界とはまったく別という事になる。

 

誤解無きように、

現代美術は現代美術として成立し

自分は好きですし、使える使えないを

云うつもりはありません。

 

しかし、茶の湯あるいは茶道具としての

生まれるプロセスは、まったく違うという

事です。

 

 

故に茶のいずれの規範を知る意味でも、

自分は古典が必要なのだと思う。

 

つまり桃山の茶はもともと自由であった、

だから茶は自由で良いなんて理論は、

まったくあてにならない。

 

生まれた時から、

茶の湯に自由は与えられていない。

 

故にここに

 

「茶がある、茶が無い」

 

という話になってくる。

 

それを自分なりに解釈すれば、つまり

それは「侘びWABI」があるかないか?

ではないかと思う。

 

「侘びWABI」を明確に表現する事は、

難しく、しかし実は簡単な部分もある。

 

 

それは、少なくとも日本人であれば

誰に教わる事なく、この「侘びWABI」の

感性が実は、誰にでも備わっているからだ。

 

あの茶の稽古は?茶事は?

実は何のためにしているのか考えた事はありますか?

あるいは先生に聞いた事はありますか?

 

自分は少なくとも茶の稽古、あるいは、

茶事を何のためにするのか?

と問われれば、

 

その一つに必ず

茶の湯の核心である「侘びWABI」を

体感するためだと思っている。

 

ここで「侘びWABI」とは言いましたが、

「寂さび」とは一言も自分は言って

無いのでお間違えなく。

 

お茶なんて「侘び寂び」だろ。

 

なんてステレオタイプの事を

高らかに主張して茶の活動している人が

いますが、自分はまったく違うと思います。

 

「侘び」「寂び」はまた別の意味なので、

自分は「侘びWABI」しか言いません。

 

 

あたりまえだが誰もがこの

「侘びWABI」日頃から意識して

感じていないし、あるいはあえて

この「侘びWABI」表現する機会が

ないだけだと思っている。

 

 

だから今回、世界初「侘びWABI」を

体感するためのワークショップを

まったくお茶が初めての方にあえて

開催させて頂いた。

 

皆が入れた花には明らかに、

自分自身の内部や記憶と向き合った

「侘びWABI」が表現されている。

 

レンゲに蓮

 

「侘びWABI」は日本人誰の中にもあり、

世界に誇れる感性だと思います。

 

それを五感で表現・体感できるものが

茶の湯なのです。

 

国際化社会を迎えた日本で、こんな素晴らしい感性を生涯眠らせて置くのはもったいない事です。

 

英会話を学ぶか、お茶を学ぶかだったら

やっぱりまずは日本人として、日本を学びたいから

お茶を習います。

 

日本人が「日本人としての誇りが無い」の

ではなく、自分も含め日本人教育を

受けた事が無いだけです。

 

畳の拭き方、掛け軸の名称や掛け方、日本画の素晴らしさ、陶磁器や漆の扱い方、日本家屋の建築技術の高さ、日本で自生する花々、着物や裂地などなど、日本で暮らす私達が当たり前に知っておくべきもの、義務教育で本来教えるべきものばかりです。

 

それを、お茶では知る事ができます。

もちろん学べるなら、お茶以外でも構いません。

 

しかし、残念ながら日本の学校では日本人になるための教育は皆無「0」です。

 

大学生になれば海外留学や旅行に行って、

肌で海外や言葉を実体験で知るのに、

子供のうちから西洋教育ばかりです。

 

そして生涯西洋教育上の価値観で

日本人なのに評価されます。

おかしくないですか?

 

戦後復興に尽力し、阪急電鉄、宝塚歌劇団を作り、

政治家であり茶人であった

小林一三氏は、各学校教育に「茶道」を

必須科目にするべきだと唱えました。

 

現在の学校クラブ活動のお茶で無くて、

教育としての授業だったら、

点前の順番・右左だけでない、

日本人教育もできたのでしょう。

 

やらされるお茶でなく、

自分の生活や、家族を豊かにする為のお茶、

自分に役立てるためのお茶の学び方が必ずあります。

 

今回の私達の活動が、皆さんの新しい選択肢や

新しい価値観につながれば幸いです。

 

 

沼尻真一


 ・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事

https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi

 

正月茶会・節分茶会・上巳茶会・ワークショップ

 

 

特攻を語れば右翼か。まぁしかし

祖母父が伝えてくれてたらいいでしょう。

特攻の地生まれですし。

 

 

 

茶の湯 風炉 二文字押切灰形 − 沼尻真一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


茨城県陶芸美術館・上巳桃の茶会/現代の茶会・茶道/沼尻宗真・沼尻真一

 

2017年 新年1月の幕開けから始まった

 

3ヵ月にわたる茨城県陶芸美術館

 

「現代の茶陶展」合同企画 

 

茶会&ワークショップ。

 

茶の湯公演も無事に千秋楽

 

結びの一番を迎えました❗

 

 

 

 

最後は、弥生三月「上巳・桃の茶会」で

締め括りました。

 

もともと上巳の節句は、

 

水辺で禊を行い健康長寿を願う節句です。

 

古代中国から伝わり

 

「曲水の宴」から「ひな流し」

 

そして〜「ひな祭り」へと

 

変化し親しまれています。

 

 

 

待合は赤い糸で作った

 

「男女川」みなのがわの畔から〜

 

  つくばねの 

   嶺より落つる みなのがわ 

    恋ぞつもりて 淵となりぬる

                 陽成院

 

 

板谷波山先生の名前の由来となった、

 

地元筑波山に因んでいます。

 

もちろん美術館に露地なんて

ありませんが、

 

今回は、美術館になんと露地を作りました!

 

 

 

やっぱり露地ってないとね!

露地って何のためにあるんでしょうか?

 

水屋もいらない、露地もいらない

 

一流建築家が作る変わった茶室

 

露地や水屋も見てみたいですね。

 

 

今回は孫悟空の觔斗雲(きんとうん)

ではありませんが、

 

雲をイメージして、お客様には一気に

天空へと駆け上がって頂き、

 

私達の寿命を司る仙女

「西王母せいおうぼ」の住む

 

「崑崙山こんろんさん」へおいで

いただきました!

 

 

今回も席主 海老澤さんが趣向

西王母をイメージし描きました!

 

前回節分茶会の大作は美術館所蔵に

なりました。

 

描く、作る、点前する、

ワークショップする、教える❗

 

こんな茶人はいませんよね、

 

茨城県の貴重な人財ですよ❗

 

 

きたる4月から、海老澤さんは

茨城・友部駅前にて

新しい茶道教室を開きます❗

 

こんな楽しい茶道を一緒にしましょう❗

 

なぜなら、お点前だけ習って

手順を暗記するのがお茶じゃないですよね。

 

点前は

型・所作が美しいのはもちろん大切です。

 

しかし、お茶のためのお茶をしていても

暮らしに生かせないし、楽しくありません。

 

こんな楽しい茶会ができる、そんなスキルが

身に付くお茶の教室は無いからです。

 

楽しいお茶って、高価な道具を並べる

のではなく、こんな自ら作る

「自給のお茶」ですよ❗

 

 

ここ「崑崙山こんろんさん」では

 

三千歳みちとせに一度実る

 

桃「蟠桃ばんとう」を祝した蟠桃宴

 

桃源郷の中、桃花酒でおもてなし。

 

 

そして春の野を踏み邪気を祓う

「踏青」とうせいに因み

 

茶道史上初❗❗❗

 

毛氈もうせんではなく

 

なっナント「人工芝」を敷きました❗

 

 

人工芝が好評で

 

「ゴルフ以外にも使えるね!」

 

「野点」の雰囲気が出る!

 

「座り心地が良い!」

 

などなど

 

講評をお客様に頂くことができました。

 

 

今回も京都・裏千家学園で一緒に学んだ

田園調布で茶道教室を主宰する

長谷川宗佳さん、社中の鈴木さんに

お手伝い頂きました❗

 

 

 

 

茶杓は見立て

 

盛塩笏で銘を「歌垣うたがき」としました。

 

 

奈良飛鳥時代より、故郷「筑波山」は

 

男女が恋の歌を詠み合う、

 

「嬥かがい」最古の聖地として、

 

万葉集にも紹介されています。

 

いつしかそんな筑波山の歌垣から

 

時代が下り、平安貴族の和歌へ

 

心が流れていったと考えるなら、

 

茨城県民の心は豊かになりますか?

 

 

 

そんな創造も面白いですね❗

 

見立てと言えば日本一の

大きなお内裏様とお雛様は

 

「筑波山」ですよ。

 

 

ゆったり時間を取っているので、

お見送りではお客様に感想を

いただく事ができました❗

 

また新たな出会いがあったり、

本当に嬉しい瞬間です❗

 

今回もお忙しい中、

参加して頂いたお客様、

 

また私達の故郷茨城県へこのように

「茶」や「陶」の恩返し企画を

実現していただいた、

 

茨城県陶芸美術館 館長の金子賢治先生はじめ

美術館スタッフの皆様

本当にありがとうございました❗

 

鈴木副館長さんと美術館スタッフの皆様

 

 

茶会前日のブログで書いたとおり、

 

 

茨城県のお隣アメリカ・

 

カリフォルニア州から

 

そして地元つくば市から、

 

そして土浦市から

 

ちゃんとお客様がいらした事には、

 

たいへん驚きました❗

 

言霊なのかな?

 

この実験的な茶会&ワークショップの

記事を今まで読んで頂いた皆様も

ありがとうございました❗

 

総括はまた後日、記します。

 

There are The house of Mito Tokugawa,

The house of Tsuchiura Tsuchiya, Mr. Okakura Tenshin, Mr. Itaya Hazan, and Mr. Takahashi Souan that are deeply related to Chano-yu

in the place where I was born.

 

SHINICHI NUMAJIRI 沼尻宗真・沼尻真一

 

Also, there are many traditional crafts.

For example, Kasama-Yaki, The paper of Nishinouchi and The Yuuki Tsumugi

which are used at the tea room.

 

What’s more, my home prefecture

is the second largest agricultural producing area in Japan.

 

Chinese cabbages of Ibaraki were

sold in Kyoto so, I used to make a pot meal using that when I lived in Kyoto.

 

I think I’d like to spread such

attractions of the place where

I was born as “the tea of Ibaraki style”,

which is rooted deeply in the

region using the Japanese culture, Chano-yu.

 

I am really looking forward to seeing you again.



 ・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事

https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi

 

 

●全ての茶会、ワークショップの模様

 

 

●「ハレとケ」遠野物語:日本民族学の祖 柳田國男/ 沼尻真一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最近会った人/沼尻真一



ここ二日間で出会った人は

大谷翔平選手、小島よしおさん、

重森三玲さんのひ孫、みんな

背負ってるものが違うのが

心地いい。


口先ばかりの後継ぎとは違うのが良い。


沼尻真一

















ジャパニーズドリーム!夢をかなえた男/沼尻真一

京都では
4人いや5人の20代に出会った

 

大学生もいれば既卒、
あるいは料理人も、
料理人見習いもいた。

 

みんな夢があった。

 

イタリアンシェフになるため

3月にイタリアに渡る者、

店に残って自分の店を持つため

修行を続ける者、大学を卒業し

CAになるため航空会社に入った者、

また新たに店を出すため店を一旦閉めた者。

 

口で夢を語るだけでなく、
実際に悶々と黙々と汗して

行動してる人ばかりで光ってた❗

 

そんな中の一人
岩君 から

今日 新しい知らせが届いた❗

 

 

 

出会いは京都の外れの
5人も入れば窮屈な
小さな古い個人ジムで
悶々と汗だくになりながら
でも、


なんていうのかな

 

身のこなしや動作に

優しさと誠実さを感じる男だった❗

 

ただいつも岩君は大汗をかきながら、

いつも寡黙にがむしゃらにやってた。

 

ある日寡黙な岩君に

声をかけてみた

 

岩君は、
新卒で新入社員で入った。


会社は夜勤のある勤めで
ハードでいつも、不規則な中に

ジムに通っていると言う。

 

また数日後、

 

 

なんでそんな大変な中
ジムに通っているの?と聞くと

 

実は岩くんは大学生時代に

体育会アメフト部に所属していて、

社会人になったもののやっぱり

アメフトが忘れられないと言う。

 

だからもう一度クラブチームでも

いいからやりたいと言う。

 

そっかー俺も体育会バスケしてたから

 

わかるよーその気持ち!

そっかー
だったら


なんと岩くんの家がある、

この地元にアメフトの名門

立命館大学アメフト部で

主将して実業団チームで

活躍してた橋さんがいるから

会いに行こうよ‼

 

 

 

えぇっ

 


俺なんて無理ですよ‼


あそこは日本一の

実業団チームじゃないですか。

 

 

沼尻さんそれは絶対ムリですよ。

 

でもそこで活躍した

地元の先輩に会ってみたら
なんかわかんねぇけど

 

人生変わるだろ〜

 

 

 

ここはパッチギの舞台やし、

あれから俺は沢尻って間違えられるし、

あの山口先生の

スクールウォーズ伏見工業の

ある場所なんやで

 

 

 

 

なんて勝手に思い、
自分にも言い聞かせながら

 

恩師の橋さんのお父さんに急に懇願して

 

なんで??

 

なんでや???

 

沼尻は突然こんなお願いを

なんでしてくるのか?

 

道で偶然出会ったとも言えねぇし

 

 

もちろん困惑してたけど

なんだか岩君を信用できたから

動きました!

 


そして、何とかやっと

会える事になった!

 

 

数日後、勤務地の広島から

京都へ橋さんは駆けつけてくれて、

 

初対面の岩君の
現状を聞いて分析し
本気で叱咤激励してくれた!

 


やっぱり立命館で主将そして、

一流実業団でプレーした人は説得力違うわ!

 


これからトライアウトまでに、

何を強化するべきか、
身体能力だけでなく、
フォーメーション研究の

仕方などなど全て教えてくれた!

 


本当になんでこんなクレーバーな

橋さんが日本のアメフト界にいないのか?

 

俺にはわからん

 

 

 

そして、あれから一年弱

 

 

今日なんと岩くんが
トライアウトに合格し、
実業団日本一アメフトチームに

入団が決まったとの事!

 

夢って叶うな〜

 

 

あんな薄暗い小さなジムから、

夢を叶えるために一生懸命努力して
大勢の観客やチアリーダーの前で岩くんが、
プレーするなんて!

 

 

感無量っていうか、逆に
勇気もらいました!

 

 

晴れ姿をいつか観に行こうと思います。

 

また一人本来の自分の場所に

戻った若者の話です。


沼尻真一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


明後日は千秋楽!茨城県陶芸美術館上巳の茶会/沼尻真一



今日もやっと名古屋から、

夜の新幹線🚄に飛び乗り
成功❗

昨日は、
明後日の茶会に必要なものが、

どうしても見つからなくて、

茨城、岐阜、名古屋、京都、東京、福岡と
問い合わせることになってしまい❗

岐阜ではこんな端の場所までいきました😅


そんなこんな茶会ですが、

いよいよ明後日、

千秋楽を迎えます❗

茶会は 3回
ワークショップは 2回

毎月やりきりましたよ❗

厳寒季 1月からの
3ヶ月公演はさすがに長かった〜😓

劇団四季や

シルク・ドゥ・ソレイユの

皆さんは大変ですな❗


茨城に住んでいればまだしも、

毎回岐阜多治見からですから〜😱

総括は全て終わってからにしますが、

やっぱり

何処の馬の骨とも分からない人間の

茶会や、ワークショップには、

 

予算も

 

人も

全て無い 無い  

無い尽くしで、

まして集客という意味では


本当にスタートが
キツ
キツ
キツかったです〜😱

明後日は、
さすがに3回目のライヴで

やっとsold-outですが、

500円の茶会でも
主菓子、薄茶、室礼、趣向、道具箱と
一人万単位の茶会のつもりで臨んでも〜

お客さんがいない〜😱

集まらない〜😱

まぁバンドの

駆け出しなんざ

皆、自腹切りながらメジャーデビューを
待つんでしょうが。

お茶にはメジャーありませんしね〜、

そんなこんなありながら、
やっとsold-outしたわけですよ🙆

これらやっとおわりの

千秋楽にsold-outというのも、

何か因縁めいていますが、嬉しいです❗

外国の方が少なかったのと、

県央、県北の方が多く、
もっとつくば市や土浦市の

方々と出会いたかったな〜
って感じですわ。

茨城県の隣はカリフォルニア州ですから❗


地元つくば市では
スペース宇宙茶会をいつか

してみたいですね❗

 


沼尻宗真/沼尻真一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 


茨城県陶芸美術館・茶の湯「侘」を体感ワークショップ/沼尻真一

 

第二回目の茶の湯「侘」を体感する

ワークショップを開催しました❗

 

今回も、茨城県内各地から

定員10名の皆様に

参加頂く事ができました。

 

この無形のワークショップに

興味を持って参加頂きまして、

誠にありがとうございました❗

 

もちろん今回も

皆さんお茶が初めての方

ばかりでしたが、

 

茶席でのマナーや、

抹茶を出された際の飲み方などに

興味があるという方が多かったです。

 

 

例えば、

 

「薄茶」と

「濃茶」の

 

茶葉の違いを説明した際には、

 

お茶の濃度の違いだけかと

思っていたので驚きました❗という

声があり、

 

自分の中ではすでに

あたり前になっていたので、

ハッと気づかされました💧

 

抹茶の点て方を学ぶ時間には

 

今回は全員女性の方でしたので、

料理と同じように

茶筅を上手に振って

回を重ねる毎に、美味しい

お茶を無事に点てる事ができました。

 

 

 

 

花入れの時間には、

 

最初に

今日一日の自分の相棒である、

変わった花入れが決まった際には、

 

ちょっと

 

「え〜っ」という悲鳴が上がりましたが、

 

 

やはり、

 

花を入れながら

 

いつしか相棒と

 

花と

 

自分の中の

 

対話が始まり

 

 

思考錯誤を重ねながら

 

造形を

 

立ち上げていく

 

 

そしてその様を

 

芸術の専門家である

 

金子先生が見つめる❗

 

立ち上がる

 

見つめる

 

 

繰り返されながら

 

いつしか

 

皆さん独自の花が

ちゃんと完成しました。

 

蓮華に枯蓮とは輪廻を感じます!

 

完成作品はこちらから

 

 

そして最後に

一部始終を立ち会い

見届けて頂いた金子先生から

 

 

ある方は花器や花を

線として捉えたり、

面として捉える事により、

そのいく先が様々に変化する様。

 

そしてまた思考し、

進んだり戻ったりを繰返しながら、

ある造形へと決断し導き完成していく様。

 

ある人は花を替えるのではなく

まず花入れの形態を変え

花を替えた方も出現し、

 

皆さんのプロセスや

アプローチの仕方が

それぞれ異なり非常に興味深く、

面白かったという講評を頂きました。

 

そして皆さんの感性豊かな作品は、

 

今回も第1回生と並んで

現代の茶陶展の会場へ

パネル展示されました。

 

美術館に自分の作品が

展示されるなんて

嬉しいですよね〜✴

 

 

これで

昨年から創作してきたプログラム、  

茶の湯「侘」を体感する

日本初のワークショッププログラムを

無事に終了する事ができました。

 

第1回ワークショップはこちらから

 

 

自分達が考えた

ワークショッププログラムは

 

1,お土産が無い

 

2,無料でない、有料1000円する

 

3,概念的・無形である

 

そんなワークショップは

集客がとても無理な感じでした❗

 

 

やっぱり当初は指摘された通り

 

告知しても、

 

参加申し込みがまったくの「0」で

 

知人に参加依頼した方が

良いのではないか?等々

 

心配されましたし💧

 

しかし、

そんなこんなプログラムでも

 

ここは東京ではなく

茨城県の笠間という場所で

どれくらいの方が参加頂けるのか?

 

自分達は正確な評価を

受ける必要があるため、

純粋な告知のみの集客で行こうと、

腹を括りました。

 

もちろん参加者が

1人でも2人でも

開催しようと決めました。

 

しかし

時間はかかりましたが

 

結局

定員10名 × 2回 SOLDOUT

にて

 

全て地元茨城県の

お客様に参加頂く事ができました。

 

 

 

茶道を学んだからこそ分かる事、

 

しかし、

 

学んでいてもずっと分からないこと

 

一旦すべて置いといて

 

 

では、茶の湯の真髄「侘」とは何なのか?

 

茶の湯を茶道をしなければ

 

「侘」は体感できないのか?

 

あるいは、海外生活で必ず感じる

 

日本人としてのナショナリズムは?

 

茶道?さらには、座禅するのみのZENなのか?

 

むしろprimitiveに言えば、それらの

 

奥に潜む核心

 

その世界に通用する感性、

 

日本人がもっとも大切に認識すべきは

 

「WABI」ではないでしょうか。

 

 

普通の日常生活を送る

 

初心者がその境地に行く事はできないのか?

 

 

自分達が

 

考えていた事や、

 

伝えたい事を

 

汲んでくれる方や、

聞いてくれる方がいるなんて

本当に素晴らしい〜

 

有り難いな〜と、心から感謝しました❗

 

とても小さなワークショップ

 

2回でしたが、

 

初めての方が

 

茶道に対して持っている

イメージや恐怖💧

 

あるいは興味、

いまは分からないけど、

でも本当は知りたい場所が

現場で明確に理解する事ができました❗

 

そんな

皆さんの所どころの場所に

きっと現代のライフスタイルに合う、

茶の湯の新しい

伝え方があると思いました。

 

また世界へ発信された合気道AIKIDOの

聖地笠間にて発信できて良かったです❗

 

参加者の皆様、

金子先生はじめ美術館の皆様、

故郷茨城県への恩返しの

機会を頂きまして、

本当にありがとうございました❗

 

 

自分の主催は今回を持ち

一旦終了しますが、

 

今後このプログラムは

茨城県笠間市の海老澤茶道教室にて、

開催継続致しますので、

御興味のある方は宜しくお願いします。

 

 

京都で寮で学んでいた頃に

妙心寺門前にて多くの

修行僧から支持され作務衣の名店、

井上順のご主人に、

ご主人も関東で仕事をしていて、

 

京都で侘びを学んだのだから、

故郷で侘びを広めなさいと云われました❗

自分は今でも忘れていません。

 

「WABI」は世界へのパスポート❗

 

沼尻宗真/沼尻真一

 

 

・3/12 茨城県陶芸美術館最終茶会のご案内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今週は茶の湯「侘」ワークショップウィーク/沼尻真一

 

ギリギリ

 

夜の新幹線🚄に

 

飛び乗るのも後二回だ。

 

 

着物や草履や道具など

 

海外旅行並のスーツケースを

 

持って階段をかけ上がる❗

 

 

心臓に悪いな〜😵💨

 

 

 

大体開催が週末だから、

 

名古屋は皆盛り上がっている

 

その間をそそくさと駆け抜ける❗

 

 

いくら茨城県が故郷でも

やっぱり

 

名古屋からは遠い〜💧

 

常磐道を走る頃には

かすかな灯火で、暗闇に潜む

野生の狼の目をして闇を走る🚙💨

 

今年1月から、

業カルマのように3ヶ月間続けてきた

実験的な茶会やワークショップも

やっとエンディングが見えてきて

 

 

ホッと一息。

 

長かった❗

 

3ヶ月だけど、いろんな事がありました〜

 

予算、スケジュール、集客、制作、

 

プログラム、ゲネプロなどなど葛藤の

 

連続、連続でした〜😅

 

 

元来、意味の無いことを風林火山のように

やりたくない性分なんで

 

人と同じ茶会や、ワークショップなら

 

すでに間に合ってるはずなんで、

 

行く価値のある茶会なら

 

お客として行く方が楽しいし❗

 

 

 

この茶会にしても、

 

ワークショップにしても

 

音楽や陶芸、絵画あるいは

 

デザインと同じに既視感の無い

 

独自性と、メッセージが発信できないなら

 

やる意味が無いと考えていました。

 

自分がワクワクしてないものって

 

何をどうしても、

 

受け手は、60%以下でしかないので、

 

 

基準は自分がワクワク盛り上がれるか

 

どうかです❗

 

 

3/5日曜日茶の湯「侘」を体感ワークショップ❗

 

世の中のわずか1%の方にsold-out

 

してもらえました❗

 

前回のワークショップの様子はこちら

 

 

 

小中高大社会人、どこの枠組に入っても

 

同じ割合と人種となる原則ですね❗

 

 

 

限られた中でやることはやったし、

 

もう悔いは無い

 

という事で締めたいと思います。

 

 

パリでも笠間でも、ニューヨークの美術館

でも、そこでやるワークショップって

 

概念的で無形なものこそ価値があって

 

相応しいものだし、

 

そんな場所なんじゃないかと

 

勝手に考えてます。

 

 

 

もしいつか、

 

この実験の続きがあるとすれば

 

次は何年か後に海外で開催したいです。

 

 

自分は春からは、

 

違う世界で頑張ります❗

 

 

沼尻真一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『DAVID BOWIE is』デビッド・ボウイ回顧展/沼尻真一

 

 

「戦場のメリークリスマス」を

改めて見なおしましたが、

 

パントマイムが礎となり

あのパフォーマンスに繋がって

いたんだと知りました❗

 

元々デザイナーをしていた影響か、

時代の吸収の仕方が、

グラフィカルでカッコ良かった❗

 

We pray for the souls

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


茨城県陶芸美術館・現代の茶陶展・現代の茶道・節分福福の茶会/沼尻宗真・沼尻真一

 

2/25茨城県陶芸美術館にて
節分福福茶会を開催いたしました❗

 

 

 

ご来場頂いた皆様
ありがとうございました❗

 

当日は、館長の金子先生はじめ、

美術館スタッフの皆さんのご協力により
各回満席にて終了することができました。

 

 

会場となっている
板谷波山住宅には床がありませんので、

今回も床を創りました❗


あの


藁で作ったむしろを

 

金と銀に塗り分けて

海老澤さんに描いてもらいました、

 

メイキングはこちら

 

 

 

巨大な「お多福さん」です❗


そして花は

 

会記に

 

「口紅?」

 


実はお多福さんの口を

「椿」で見立てました❗

 

 

 

高さ4mの圧巻のお多福さんです😁


当初のプランニングから
これでいこうと決めていた事ですが、

 

やはり本番に
入れてみないとな〜〜💧

 

 

と思いながら

 

当日の朝早起き、

つくばの自宅の庭の椿をチェック❗

 

ちょうど真っ赤な八重が咲いていて、

 

入れてみると


一輪でぴったり決まりました❗

 


待合に

 

こちらも祖父が節分に使っていた

柊を添え「鬼は外」の室礼だったのですが

 

 

実は本席にも、

 

鬼を二匹隠して

 

お客様に見つけてもらいました❗

 

 

ひとつは

 

 

主茶碗

 

「鬼萩茶碗」人間国宝 十一代 三輪休雪

 

 

そしてもうひとつは

 

「お多福さん」の裏側に

 

 

こんな
怖い「鬼」が潜んでいました❗

 

皆は何も知らずにお茶を楽しんでいました💧

 

 

 

 

鬼には自宅の池で育った「枯蓮」を入れました❗

 

 

ちょうど春の訪れを告げる


3月から始まる
東大寺のお水取りにちなみ

 

茶杓を 
東大寺前別当 筒井寛昭様の

銘「蓮華蔵」でしたので、


それにあやかり

 

お多福さんと椿の「陽」

 

      から

 

鬼と枯蓮の「陰」で受けて

 

「輪廻転生」を表してみました。

 

 

私たちの人生は

 

時に陽に

 

時に陰に

 

振れながら、

 

しかし
前に進む事しかできません。

 

 

なんて

とても言いませんでした💧が

 

お客様として入って頂いた


海老澤宗慶先生は気付いてくれたようです❗

 

また久田流を永く修める、海老澤さんの

85歳だけど60歳にしか見えない
大洗のおばあちゃんには、
お多福さんの「口紅の椿」を褒めて頂き

それも感激しました。

 

 

 

裏千家学園の友人の長谷川宗佳さん

田園調布にて佳翠会を主宰し

茶道教室をしています。

 

お互いに卒業しても、お茶を通じて

交流できて嬉しいです。

今回は社中の鈴木さんと共に

お手伝いに来てくれました❗

 

 

中次は「梅紋」、菓子は「鶯餅」

 

 

鶯の笠にぬふてふ梅の花

折てかざさむ
おいかくるやと
       

         東三条左大臣・古今集

 


梅に鶯は既に奈良時代より、

梅の間を飛び交う鶯の姿を

花笠を縫うと例えられていたようで、

 

鶯を「花笠」とも詠まれてきました。


皆さんのお腹の中に入る前の

鶯の名残が火鉢の中に❗

 

 

 

室礼は

 

 

稲荷信仰の初午祭にちなみ

五穀豊穣、藁の小田掛けを
イメージして、

 


丹念に藁を束ね小田掛をしました。

 

ちなみに小田掛はつくば地方の方言らしく

稲木と呼ばれる事が多いそうです。

うちでは、やっぱり小田掛と言ってました❗

 

 

自分を育ててくれた祖父母が

つくばで農家をしていて、

子供の頃に藁で遊んでいた心証風景です。

 

こんな感じで

 

こんな風になります。

 

あの元総理大臣の細川護煕さんの茶室も

躙口も楽しかったんで。

 

DSC_0788.JPG

 

亭主が躙口から入って来るという
逆躙口を日本で初めて創りました❗

 

 

席入り。

 

本番にはこうなりました❗

 

 

 

お客様も、ここから入ってくるなんて

思わなかった❗と驚きの声

 

または席中で藁の匂いが

懐かしいと言ってくれました。

 

福島で先の大震災にあいながら、

窖窯を85歳で復興した

不撓不屈の陶芸家の大先輩との出会い、

 

金子先生を友人達と囲んで

 

 

25年来の友人の

常陸太田の伊村佳洋さん、平塚務さん、

つくばの写真家会沢淳さん、

銀行の渡辺さんなどなど、

 

多くの方々との出会いを頂きました❗

 

そして

 

   やっと

 

      やっと

 

地元つくば市谷田部からのお客様にも

お会いする事ができました😄

 

やっぱり笠間は遠いのかな〜?

 

 

まぁ今回も

節分の系譜から編み上げ、

クリエイティブに沢山のモノを創りました❗

 

従来の茶道は既にある道具を

趣向に合わせ道具組をします。

 

それはそれだけでも、大変に難しいものですが、

 

しかし、自分はモノ作りをする人間として、

 

自分達にしかできない表現を模索し

 

創作し、お客様をお迎えする。

 

 

水屋もないけど、

 

建築的に評価される奇抜な茶室や、

 

ガラスの茶室にも受け以外に

 

何か系譜を編み上げているのかも

 

知れませんが、

 

作ったなら点前もして、おもてなしまでやる❗

 

 

最初から最後までお迎えするお客様の為に

 

自分でやる❗

 

 

それが 「茶事」を基本とした、

 

お茶のもてなしだと自分は学びました。

 

 

表の点前よりも水屋仕事の方が、

 

何百倍も難しいのを思い知らされます。

 

だから茶室を見れば水屋の作り、

 

導線の方がよほど気になります。

 

 

故に奇抜な茶室、奇抜な茶碗を作っても

 

氷山の一角それ以下でしかない、

 

自分は凄いと思っているけど、

 

あちらこちらからは、まったく気軽なもんにしか

 

見えていない、それが 解離 している原因です。

 

 

もはや桃山ではありません。

 

茶は自由だと逃れずに

 

きっと茶室、茶碗、茶という語を使うならば、

 

もはや 定義 が必要な気がします❗

 

 

 

自分は創りから、点前まで、全体まで含めた

 

クリエイティブな茶こそ現代の茶では

 

ないかと思っています。

 

 

 

そして、ラスト3/12の茶会でこの

 

実験的な茶会の締めくくりにしたいと思います❗

 

 

最後に

 

帰りがけのあるお客様に

 

すみません〜

 

 

ところで

 

 

 

「これは 何流ですか?」

 

 

最高のお褒めの言葉頂きました❗😄

 

 

 

沼尻宗真/沼尻真一

 

椿胤/沼尻真一

 

ああ何もかもみんな透明だ。象の手紙だから/沼尻真一

 

風露新香穏逸花ー利休宗易大居士/沼尻真一

 

第19回 美濃陶芸 庄六賞茶碗展

「庄六賞」大賞受賞・沼尻真一