多治見の陶芸学校時代から
お世話になっている、茨城県陶芸美術館
館長 金子賢治先生のご協力を頂いて、
1月22日(日)に郷里、
茨城県陶芸美術館、板谷波山工房にて
正月「祝いの席」初茶会を
開催致する事ができました。
板谷波山先生の
炎のイメージから、
工房を真紅のグラデーションで
彩りました。
当日は皆さんにご協力頂いたおかげで、
満席のお客様にて開催する事ができました。
茶会にお越し頂いたお客様、
お手伝いして頂いた美術館スタッフの皆様、
本当にありがとうございました。
はるばる新潟や埼玉など
遠方からお越し頂いた方々や、
小学生のお子さんを連れ
参加して頂いたお母様や年配のお客様。
茨城県庁の近さん、笠間の陶芸家
額賀章夫さんご夫妻、
地元の先輩 ジョイフル本田の本田さん、
友部の常井さん、土浦の先輩石井先生、
水戸魚政のヨリさんなどなど、
皆様と一座建立させて頂く事ができました。
青竹を映画の波山先生のように
自宅の裏山で切り、
庭の枝垂柳を「結び柳」にしました。
唐の時代、友との再会を誓い
生命力の強い柳の枝をお互いに
結び合って別れたそうです。
室礼は、
板谷波山工房には
床の間がありませんでしたが、
陶芸の地笠間にて
郷里茨城県の尊敬する
板谷波山先生の工房というリスペクトから
いつもお世話になっている、笠間の陶芸家
額賀章夫さんから
実際に窯で長年使い込まれている、
棚板とツクをお借りして土間に床を作りました。
陶芸の象徴
「火」を床荘りにしました。
お茶は、
地元茨城の猿島産の抹茶。
お菓子も、地元笠間稲荷門前の
松島製の薄紅に染めた、上用饅頭です。
人もモノも、
今回は「オール茨城のお茶会」として
おもてなしをさせて頂きました。
人はいさ
心も知らずふるさとは
花ぞ昔の香ににほいける
紀貫之
私も席主の海老澤さんも、
故郷を長く離れ、久しぶりに茨城に戻り
初めての茶会にちなみ、
「里の香」という銘を創作いたしました。
ちなみに、海老澤さんのお家は
地元笠間で、親子二代に渡り茶道教育に尽力され、
お母様は、板谷波山工房の移築開き茶会の
席主ということです。
今回も準備から大変にお世話になりました。
三代目の海老澤さんが
また席主となりました。
また四月から新たに
三代目海老澤茶道教室が
笠間で新しくスタートします‼
既存のお茶だけでなく、
楽しく新しい生活に生かせるお茶を
習いたい方はぜひお勧めいたします。
↓ ↓ ↓
陶芸美術館ではもちろん、
陶器はガラス越しに観賞しますが、
今回の茶会では皆さん、
人間国宝の茶碗から地元作家、
若手作家の茶碗まで熱心に手に取り
観賞頂く事ができました。
陶芸美術館のお客様は、
詳しくて驚きました!
小学生男子のお客様は
抹茶が苦くて飲めるんだろうかと
半東をしながら心配になりましたが、
なんと
すでに幼稚園で抹茶を体験していたらしく、
全くいらぬ心配となりました。
棗を拝見に回しましが、
両手で本当に大切そうに
扱って頂き、なんだかその姿に
とても心が打たれました。
また帰る時には本当に丁寧に
大きな声で
「ありがとうございました‼」と言われ、
いや〜ほんとに
こちらこそありがとう!
本当に茶会をやって良かったな〜と
心から思いました。
「いつか茶会してな〜」
思わず言ってしまいました。
幼児、小学生の時に、何かしら日本文化に
触れておくといのは、
本当に必要だな〜と再確認いたしました。
故郷茨城には、
水戸徳川家、土浦土屋家、
岡倉天心先生、板谷波山先生、
高橋箒庵氏などなど
茶の湯にゆかりの深い方々が沢山います。
また工芸も笠間焼、茶室に用いる西ノ内紙、
結城紬など数多くの伝統工芸がありますし、
京都に住んでいたときも茨城の白菜が
沢山売っていて、よく鍋をしていました。
こんな故郷の魅力も含めて
私達は「茶の湯」という日本文化を用いて、
お茶をする地域や場の系譜を読み取り
「現代のスタイルのお茶」として
表現して行けたらと考えています。
また次回、皆様のご参加
心よりお待ちしております。
There are The house of Mito Tokugawa,
The house of Tsuchiura Tsuchiya, Mr. Okakura Tenshin, Mr. Itaya Hazan, and Mr. Takahashi Souan that are deeply related to Chano-yu
in the place where I was born.
Also, there are many traditional crafts.
For example, Kasama-Yaki, The paper of Nishinouchi and The Yuuki Tsumugi
which are used at the tea room.
What’s more, my home prefecture
is the second largest agricultural producing area in Japan.
Chinese cabbages of Ibaraki were
sold in Kyoto so, I used to make a pot meal using that when I lived in Kyoto.
I think I’d like to spread such
attractions of the place where
I was born as “the tea of Ibaraki style”,
which is rooted deeply in the
region using the Japanese culture, Chano-yu.
I am really looking forward to seeing you again.
●次回の茶会
2月25日(土)節分 「福々の席」
3月12日(日) 上巳「桃の席」
時間
10:00〜/11:00〜/12:00〜
/13:00〜/14:00〜
各回10名ずつ
500円です。
飲み方や正座ができなくても大丈夫です!
椅子もご用意しております。
●お茶が初めての方のための
茶の湯体験講座ワークショップ
初めてのお茶の点て方、
「わび」「わび茶」とは何か?を
知りたいワークショップは
2月11日(土)13:00〜15:00
sold-out
3月5日(日)13:00〜15:00
sold-out
1000円です。
各回10名。
飲み方や正座ができなくても大丈夫です!
こちらは全席椅子です。
皆様のご参加を心より
お待ちしております。
沼尻宗真