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多治見めしは、ひつまぶし/沼尻真一


多治見めし「ひつまぶし」 ※ふつう盛

先日、鎌倉の茶席でご一緒した女性から

多治見ってウナギが日本で一番美味しくないですか?

って聞かれ、

伊丹大阪の人の舌にも適うものかと感心した。

「お櫃」のご飯にウナギの蒲焼を「まぶす」

を語源とする説や様々あるようですが、とにかく美味しい。

関東のようにウナギを蒸さずに

そのまま焼くからパリッとした触感になるから旨い。

さらに、ひつまぶしには食べ方があるので、

それも一度で二度三度おいしくなる。

多治見は陶磁器もいいけど、小さな町に

何十軒もある ウナギ屋さんでぜひ一度ご賞味を。

大量に出る肝焼きもおすすめです。

世界的に刀や刃物で有名な岐阜県関市も

同じように、うなぎ屋街で有名です。

陶芸の町と、刀鍛冶の町、二つ共高温の火を

ダイレクトに使う仕事、流した汗を癒すのが

このウナギ食だったと伝えられています。





多治見市のキャラクターはうながっぱ/やなせたかし氏作
※多治見駅前が38℃を超えると、駅前に出没してステッカー
もらえます。

沼尻真一


Index 

 ・沼尻真一の陶棲

・日本の暮らし方
 建築家 山本理顕先生×難波和彦先生×社会学 山本哲士先生


・つくばハーブ農園/沼尻真一

・細川護煕さんの陶芸/沼尻真一












 








































 

東京スカイツリーと東京タワーの違い/沼尻真一

 


左が東京スカイツリー、右が東京タワー。

ライティングは確かに東京スカイツリーは綺麗です。

でも頭が大きくて足元が細い東京スカイツリーよりも、

足元からスッと伸びている東京タワーの方が

周りのビルなどの景色を山のように稜線として

巻き込みながら高くそびえているように見える。

タワーそのもののデザインも大切だけど、

周りの景色を借景としながらいかに活用できるかで

その結果の見え方は大きく異なる見本です。


自分の大好きな作庭家 七代小川 治兵衛の

作った京都無鄰菴などもこのような考え方で作られています。



沼尻真一




































































 

Life mask 京都 平野神社 枝垂れ桜 沼尻真一


沼尻真一

京都平野神社 枝垂れ桜



























 

長谷川宗佳さんの茶の湯/沼尻真一





茶友、長谷川さんの奥沢の稽古場。

月三回の社中の方の稽古以外は

長谷川さん自らも師匠の稽古を受けに行かれている。

たまたまこの日は荷物の引取りに伺ったにも

関わらず、いつものように

炭をいこして湯を沸かし、

手作りの主菓子とともに一服いただきました。

























































 

武家の茶の湯に寄せてもらい/沼尻真一



・鎖の間 茶事では数奇屋から動座し薄茶でもてなす間となる。




・美濃で陶芸をする者として鎖の間を見れた事が嬉しい



武家の茶の湯もまた、利休居士との関わりの中で

古田織部、小堀遠州。片桐石州と変遷し、

その中からその家その家、独自の風土や慣習、美意識などを

盛り込みながら、型を作り上げられてきているのだと思います。


あくまで それぞれの「家の流儀」であるという所が大事で

それは一つの規範を示しているという事でもありますし、

「型に入る」とは、まずその通りにやるんだ!という事でもありますが、


では 「あなたの家ではどのようにやられますか?」という

ことでもあるはずです。

もっと言えば一人暮らしであれば、あなたの部屋では?

あなたならどのようにやらはりますか?

という事です。



つまり自分の家の伝統や歴史に「置き換える」「創造する」という

ことも大切なのではないかと自分は思います。


よく守・破・離!なんて言われますが、

率直に言えば、その家の人にしか守ことはできないかもしれません。

ましてや血統の違う人間がいくらコピーしても

守レベルにも達しないとも考えられます。


つまり稽古した以外の事をする事、あるいは創造する事 = 破、離 =悪い事

だなんて思っているうちは、それこそまだ守の範疇レベル

あるいはそれ以下かも知れないという考え方もあります。


世俗に生きてる自分たちが守・破・離という言葉を軽々しく

使うものではないという事も理解しているのですが、あえて使いました。


いずれにしろ家や日常で使ってなんぼ、

茶室の中だけではできるけど、日常では

まったくできない、なんてのはもったいない事です。



茶を知るという事は、稽古を通じてそれぞれの流儀の家元の、

家の歴史や慣習を学ばせて頂き、

自分の家事や、自分の地域やその土着の文化へ置き換えて、

考えてみるという事が、茶を学び知るという事でもあるはずです。


だれも家元のような由緒や伝統がある家柄ではななくとも、

今生きている次点で、すでに何百年あるいは何千年という家の歴史や

流れはあの人にもこの人にも、全ての人々に平等にあるからです。






自分は未だ3つの流儀の家元や若宗匠方にしか

お会いした事はありませんが、それぞれに

なるほど〜こんな考え方があるんだとか、

あっこんな風にして昔の品や樹木、建物を

大切にしているんだな〜とか、

守り続ける事は大変だな、ナドナド本当に活かせる事があります。


先の写真の枝垂れ桜もすでに三代目の桜で

藩主の殿様より頂いたもので、老木の万が一に備え

次の世代もちゃんと育てているとの事でした。




※例えば、この高杯の持ち方でさえも大きく異なります。

このような機会を与えて頂けた全てに感謝です。


沼尻真一































































 

京都上七軒の舞妓・勝奈さん/沼尻真一

沼尻真一

恩人宅の桜の茶席が終わり
北野天満宮を抜けて帰りがけ、
上七軒の舞妓さんに

快く記念写真を撮って頂きました。

お名前は勝奈さん。


周防正行監督の映画「舞妓はレディ」
モデルとお聞きしました。
以前映画を見ておいて良かった〜と安堵。


勝奈さんのblog 

北野天満宮では、

御祭神 菅原道真公の命日にあたる
毎年2月25日に毎年行われる梅花祭も見所です。

舞妓さんの野点席や天神市もとり行われます。

 

続いて、

北野おどりが始まると京都も春です。

 

沼尻真一

 

勝奈さんは上七軒をお辞めになったと

お聞きしました。

同じ時期に京都で修行した者として

また、いつか再会したいです。

 

 

 

 ・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事

https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi

 

 

 

 

 

 









 


やっぱり東京タワー/沼尻真一




京都大阪名古屋東京色んな高速を走るけど

やっぱり慣れた首都高は自由に走れる。

二号線から芝公園に抜ける道は心地よい。

ちょうど環状線に合流してくる所に

東京タワーが見える。

スカイツリーができても、やっぱり東京タワーだと思う。

































 

庶民の漬物 京都 渡辺つけもの店 / 沼尻真一



たまたま通りかかった官休庵さんの近くで

美味しそうな漬物やさんがありました。

その名も庶民の漬物・渡部つけもの店!

庶民の漬物ってフレーズがなんか

侘びがあっていいですね!


茶事では必ず香のものが出ますが

次回の茶事ではこちらの漬物を

使ってみたいと思う

店の活況な雰囲気でした。


沼尻真一


























 

西行桜 京都穴場の桜とは/沼尻真一




願わくは 花の下にて春しなむ
        その如月の望月のころ  
                                             西行



桜を好んだ西行は吉野山にも〽庵を
結んでいる。  

その如月の望月の頃とは、釈迦の入滅を
指し、如月の時期に開花する梅と
混同される。

しかしすでに桜が古事記や日本書記にも
登場する、春の豊穣の神
木花咲耶姫/このはなさくやひめの
の依代とされていたことや、
武家社会へと大きく変遷する
世の無常感を桜に見ていた
時代背景からも桜といわれている。







この桜の御簾に包まれるような
夜の枝下桜を眺める人は誰もいない。

京都の観光案内雑誌やサイト、
タクシーがやはり万能ではない。


人気の場所や交通アクセスの良い場所が
中心となるから
そうだ京都行こう!のような
誰もいない穴場に行きたくても
たどり着けない。

結局それは食事処も同じで
食べログや、ぐるなびよりも
本当に美味しい地元の店には、
何回観光に来ても
ずっとたどり着くことはない。
地元の食通に聞くのが間違いない。




























 

京都 長谷川等伯の桜蔭 / 沼尻真一






本阿弥家の菩提寺でもあり、また

長谷川等伯と縁の深いこの寺の壁には

松林図屏風のような桜蔭が幽玄に映る。








京都駅は花見客であれだけ賑わっているのに

この夜桜は誰も眺める人はいない。

連日の暑さから一気に桜が開き

まだ散ることのない桜が雪洞のように

新緑の柳と呼応する。

京都の底冷えする厳しい冬があるから

この美しさが生まれるのだろう。