profile
selected entry
categories
links
archives
others

藤房空木 茶花 − 沼尻真一


ちょうど出先に綺麗な花が入れてあった。

名前は藤房空木という。
自分にはブッドレアという名前の方が
すでにハーブとしてのなじみがあった。


「藤空木」の画像検索結果

藤に似た紫色。

着物でも紫色は非常に着こなしが難しい色だと思う。

なにも考えず着ている人は見ても。

紫色の着物だけは、何も考えずに着られるものでは

ないように傍からみていると思う。

外見や中身も伴って、紫に負けず

初めて着れるのが紫色の着物ではないかと思う。


沼尻真一
















 


京都 比叡山に懸かる入道雲/慈円 − 沼尻真一



入道雲は、地上と上空の温度差が大きくなる夏場に見られるという。

ちょうど夕方東の空、比叡山の上に大きな入道雲がかかっていた。



 おほけなく 浮世の民に 
            おほふかな

   わが立つ杣に 
           墨染めの袖

                  前大僧正 慈円 /九五



ものの一時間もしないうちに、

激しい夕立が降ってきた。

京都も朝晩はすっかり涼しくなった。


沼尻真一


























ミミズが鳴く!ー 沼尻真一


秋の京都の茶席には、
月の話や虫の音などの話がつきものだが、
今日は伊賀上野から来た方に
ミミズが鳴くという話を聞かせてもらった。

「ジー ジー 」とか「ジーーー」とか
とにかく秋になると地中から
ミミズの鳴き声が聞こえるらしい。

もう一人同じ三重から来られていた方も
同じように聞いたことがあると言っていた。

まるで釜の煮えがついた
松風の音のようだとも言っていた。

さっそくミミズの鳴き声を聞いてみたくなって
ネットで調べてみたので、興味のある方は
どうぞ。


沼尻真一
















京都 秋の藤 「もどり藤」 茶花 − 沼尻真一


藤の花は初夏に花を終わらしてしまいまた
花房も大きく、なかなか花を入れるのが
難しいと感じていた。


それでも初夏は花がたくさんあるので、
他の花を入れるのにも困らないが、
初秋ともなるとどうしても、槿、槿ばかりに
なってしまい、目新しさを感じない。

残暑も厳しい、まだ夏の面影がある
この時期に
涼を感じる吊花入れに秋の藤。

名づけた「もどり藤」を入れようと思う。

沼尻真一














 

セツモードセミナー閉校/長沢節先生 − 沼尻真一




節先生と一緒に絵を描いて、絵を描くことの楽しさを

教えてもらえただけで感謝。

節先生の生誕100年という節目の閉校もセツらしい。

こんなエスプリの効いた塾は

もう現れないと思う。



「セツモードセミナー」の画像検索結果



各界で活躍するクリエイターらを輩出してきた東京・新宿の美術学校

 「セツ・モードセミナー」は、ファッションイラストレーターの
先駆けとして活躍した長沢節が1954年に高円寺の
サロン・ド・シャポー内の一室で開校した「節スタイル画教室」を前身とし
、港区高樹町を経て1965年に現在の新宿区舟町に校舎を新築。

「みんなが楽しく、本当の絵の勉強ができる独特の場、
貧しい画学生でも気兼ねなく学べる場を作りたい」という願いを実現した私塾で、
校舎の構造から入学制度、授業カリキュラムといった
あらゆる面に"節の美学"が浸透しているという。

 特にファッション界に与えた影響は大きく、
「コム デ ギャルソン」川久保玲や「ヨウジヤマモト」の山本耀司、
「ピンクハウス」の金子功、「ユキコハナイ」の花井幸子といった
多くのデザイナーやスタイリストを輩出。

イラストレーターのペーター佐藤や穂積和夫、漫画家では
安野モヨコや桜沢エリカ、写真家のホンマタカシ、
そして女優の樹木希林といった著名クリエイターらが卒業生に名を連ねている。










行く雲 − 沼尻真一

 
高校時代の親友が急逝したと
連絡が入る。

同じ学舎で一緒に良いことも、
悪いこともした友人だった。

サトちゃんならきっと、残した
土浦一高生の子息や家族を
しっかり見守っていくだろう。

ありがとう サトちゃん!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  行く雲も  過ごしてみれば
                               
              しのばれむ

     光となりや
              
        窓の蛍は


                 ― 友に捧ぐ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





























京都 嵐山・渡月橋 − 沼尻真一


渡月橋は秋にはやたらに混むので、
晩夏に行くぐらいでちょうどいい。




















権中納言 藤原定家卿 御命日 小倉百人一首 奉歌/京都嵯峨 二尊院 ー 沼尻真一

 

京都 嵯峨 小倉山の中腹にある 

 

二尊院様に

 

藤原定家卿の命日 8月19日に

 

暗譜した小倉百人一首を

 

巻紙約10メートルに書きしたため、

 

京都での三年間の茶道修行及び

 

寮生活の満了の感謝と、

 

己の締めくくりとして

 

納経でなく、納歌させて頂きました。

 

 

三年間過ごした

男子寮の廊下が長くて良かった。

 

 

 

 

巻き紙をまとめて。

いざ二尊院様へ‼出発
参道
納経所
西行法師庵跡
さらに奥へ
定家卿が百人一首を
選定した場所として
定家卿 庵の跡
京都が一望できる小倉山の中腹に
あります。
後に、ご住職様から手紙を
頂きまして。
慰労の言葉と、節分祭にて
お焚き上げ頂けるとの事。
本当にありがたいです。
京都で小倉百人一首を深く
究め学べた事は、自分にとり
大変意義深い事でした。
奈良、吉野にも足を伸ばしたり
ふるさと筑波山を想ったり。
これで、裏千家学園卒業の春が
無事に来そうな予感がしました。
そして101首目は
夏に亡くなった親友へ
いま自分ができる供養として
御霊へ奉歌いたしました。
         

行く雲も  過ごしてみれば

 

しのばれむ


光となりや
              

窓の蛍は

 

 

― 友に捧ぐ

 

 

感謝
沼尻真一

京都・五山の送り火/からけし、けし炭 − 沼尻真一

大徳寺黄梅院 小林太玄老子
祇園祭も終わり京都の街も
落ち着きを取り戻すお盆の頃。
決まってタクシーの話題が送り火の話になる。
「あれ、お客さん大文字焼きじゃないんですよ!」
運転手さんが、わが物顔で指摘してくる。
誰も 大判焼きみたいなこと言うてへんわい
さっきから わての方から
「送り火送り火ゆうてたやないかい」
と心の中で思う。
「しかしねぇ 僕らもタクシーから見るばっかりで、
交通規制もあって、よく見れないですよ。」
ふーん
だったら、送り火の松明の「消し炭」が「からけし」が
こんな感じで山に登って拾ってくると
こんなご利益あるんですよ!ぐらいな〜。
と心が勝手につぶやく。
のども渇いて買い食いのつもりで店に入ると
からけしが荘ってあった。
縁がありますな〜
送り火の「からけし」「けし炭」
わらびでない蕨餅が99%の店に対して、
1%のほんもんの蕨餅
そういえば 葛も 1%のほんもんと、
99%の店は寒天なので。
美味しいことが大事です。
和菓子は許容範囲が広いです。
沼尻真一

hommage - 沼尻真一