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一客一亭 − 沼尻真一

 

一対一であるからこそ分かる事がある。

潔い生き方をしている人に出会うことができた。

人は誰も群集に餌をやる飼育係でもなければ

狭い檻に閉じ込められて、餌を待つ家畜でもない。


しかし、どんなに銭を払っても実は手に入らないものがある。

一客一亭のもてなしを人生の中で

何回経験できるのかと思う。


どのような事であっても、裏方も手伝いも誰もいない

空間の中で、亭主と客の間に生まれる間合いこそ、

本物の価値のある贅沢だろう。


一客一亭でありたいと思う。



































































大雲山龍安寺・水戸光圀公「吾唯足知」つくばい − 沼尻真一




「時ならぬ さくらが枝に ふる雪は 花を遅しと 誘ひきぬらん」



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安土・桃山時代、1588年豊臣秀吉は蒲生氏郷や

前田利家らを連れ龍安寺で和歌の会を催しました。



大雲山龍安寺


徳大寺家の別荘を、宝徳2年(1450年)官領 細川勝元が

譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山として創建されたものである。


方丈の前庭は枯山水の石庭として著名で、臨済宗妙心寺派に属し、

大雲山と号する。本尊は釈迦如来。





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水戸光圀公の寄進した銭形のつくばい(非公開)


中心の口を共用し

「吾唯足知」となり禅の格言を図案化した無言の悟道である。


観光客には、レプリカの公開しかされていないが、

本物を見る機会を頂いた。


郷里茨城の先達の士の恩恵を受けることができたと同時に、

本物の写真を茨城県人として紹介できてよかったと思う。








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茶室蔵六庵(非公開)


江戸初期の茶人不遠庵僖首座 (きしゅそ)の好みのままに、

水屋の掛け窓からの灯りとりが珍しい。

四畳一間の中板敷。 

蔵六とは亀の別名で、甲羅の中に頭、尾、四肢の六つを隠すことから。



僖首座(きしゅそ)

1616−1696 江戸時代前期の僧,茶人。

元和(げんな)2年生まれ。臨済宗(りんざいしゅう)京都竜安寺の

塔頭(たっちゅう)大珠院の住職。千宗旦(そうたん)の門人で,

茶杓(ちゃしゃく)の製作で知られた。

元禄(げんろく)9年1月9日死去。81歳。法名は紹偉(じょうい)。号は不遠庵。




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日本最古の侘助椿



沼尻真一INDEX


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「松風隔世塵 」− 無限斎碩叟筆

 



掛物  無限斎碩叟筆 「松風隔世塵」











 





いざ、さらば − 沼尻



軸  玄々斎 「輝雲」

掛け花入 藤原雄作

茶碗 十五代 樂 吉左衞門 「貫道」

茶杓 坐忘斎家元作 「霞」

一客一亭也


ひさかたの 光のどけき 春の日に

しづ心なく 花の散るらむ
 
われ 門に出て 門に入らむ