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初夏の景色

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 

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美濃焼の陶祖 十四代 加藤康景先生

UGEMテーマ:アート・デザイン

 


美濃焼の陶祖 十四代 加藤康景先生を伺った。


左から 加藤康景先生、八巻元子さん、加藤三英先生



志野、織部、黄瀬戸。

美濃焼の歴史に燦然と輝く
元屋敷窯跡はこの地の名所であり、かつて白州正子さんが
荒川豊蔵先生の下へ通った道。

そして世界一の陶磁学者であり陶芸家である小山富士夫先生が
花の木窯を築いた場所。
その五斗蒔街道のほとりに康景先生の窯はある。

静かに土岐の街をながめ、棚田から吹き上がる風が心地良い。

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床の間に座り、先生自らたてて頂いた、抹茶を頂きながら、
安土桃山のほんのわずかな時代に
天下一の武将、織田信長より任命され、加藤康景先生の先祖を中心とした
陶工たちが、日本のやきものの歴史を変えた。

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代々伝わる織田信長からの朱印状



先生から

自分に厳しく、そして作品に厳しくなるべき。

傲慢になり胡坐をかいてはいけない。
真摯に作品づくりに向かい、人が休んでいる時に
少しでも多く作品づくりに取り組むこと。

誰にでも目の前にチャンスは流れている、しかし
捕まえられるかどうかはその人間の運や魅力にかかっている。





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また作品が良いのはもちろんだが、気に入って買ってくれる
お客様は、その作家の人間性を判断しているので、
人間としての魅力を高める努力を制作とともにしなければ
長い付き合いのできる真のファンになってはくれない。

そのためには、陶芸はもちろん、書画などあらゆる
分野の一流のものを見ること。


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そしてライバルを早く作ること。切磋琢磨することで
人は成長できるものである。

世の作家がなかなか個展ができないという
景気のなか、今年も8回という驚異的な個展を全国で開催される。


静かに、そして気高く抹茶茶碗を制作されている
加藤康景先生の姿は利他の心にあふれていた。

沼尻真一




縦と横の線 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:アート・デザイン
 

技術とはセンスである

技術とは 技ではない 洗練された感性であり 

感性とは 世界観である つまり絵である

世界観とは 何をみたいのか どんな世界にしたいのか

心の枠である

心の枠がなければ 収まりきれない世界である


3畳の茶室のように 結界のように

鳥居のように 門のように 額縁のように

ドッヂボールの線のように

ファウルラインのように

その小さな世界に 

人は共感し自分を写し取る作業を心の中でする

それが感動である

見渡すことのできない大海原にも 縦と横の線を引くように
   















第39回 美濃陶芸展において「中日奨励賞」受賞

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 

第三十九回美濃陶芸展(美濃陶芸協会、中日新聞社主催)において
「中日奨励賞」を頂くことができました。



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「粉引鉢」径48cm×高22cm RF

多治見工業高校の大先輩である
人間国宝の加藤孝造先生、代々人間国宝を輩出されている
幸兵衛窯 加藤幸兵衛先生、林先生が会長を務める
伝統ある美濃陶芸協会主催の美濃陶芸展が
今年から一般公募展となった。




今回はこれまで取り組んできた粉引作品の中の
一つである「かいらぎ粉引鉢」を出品しました。

土、化粧、釉薬の調合バランスを変える事で
狙えるかいらぎと、激しい土の表情が
器の内から外へ向かう力が表現できればと思います。


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いつも指導を頂いている
多治見工業高校専攻科の先生方や
美濃陶芸協会の作家の方々、そして批評家の先生方に
心から感謝もうしあげます。

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そして「美濃陶芸大賞」に輝いたのは
多治見工業高校専攻科で大物轆轤の指導を頂きました、
阪口浩史先生です。
先生本当におめでとうございます。

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これからも、表現したいイメージが作品から伝わるよう
究めていきたいと思います。

■第39回 美濃陶芸展
場所:多治見市産業文化センター
会期:2012年4月5日(木)〜4月12日(木)

中日新聞 美濃陶芸展記事