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瀬戸黒 人間国宝 加藤孝造先生の口伝 ー 沼尻真一


 

 
その当時はクラフト運動が盛んで
多治見の陶磁器試験場に
カイフランク、イサムノグチ、森正洋、
柳宗理さんはコーヒーポットをつくっていた。
僕も当時は伝統ではなくクラフト系の
作品を作っていた。
 
当時は加藤幸兵衛さんが場長で
山に土を取りにいくことなんかも
自由にやらせてくれた。
(1950年から23年間、岐阜県陶磁器試験場長を勤める)
 
その当時試験場を訪れていた荒川豊蔵さんに
ろくろを教わり仲良くなった。
 
お世話になった加藤幸兵衛氏が場長を
辞めることになり、それに合わせて
独立することになって、豊蔵さんと
一緒に久々利や大萱の土地を見て回った。
 
初窯は失敗してしまって、火の引き込みの
穴が小さかった。
 
豊蔵さんが制作をやめるときに
ダンプカー3台分の土をもらったので
家に穴を掘ってうめた。
 
窖窯を焚いていたらダンパーなんていらないよ
焼いていればいつかやけるからと、豊蔵さんに
言われて以来使わなくなった。
 
焼き物は土があって火を通す。
焼き物の原点を忘れてはいけない。
 
焼き物は結果ではなく、その過程が大切。
心がこもっていないと思い入れがない。
また焼き物は純粋であればあるほど
おもしろくない
 
 

 ・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事

https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

岐路

JUGEMテーマ:小説/詩


どんな物事にも岐路がある。
右か左か。
一日の中で、一週間、一ヶ月、一年の中で
常にあって、その都度 選択し進んでいる。

その判断は先に続くものだが、
振り返ってみれば
通ってきた自分の歩んだ道が
何かの手がかりになるのだろう。




















 

日本の年齢は金の亡者の70歳

 
バブルがはじけて、
リーマンショック以来すっかり価値観も変わって
もうずっと買い手市場で
人が消しゴムのように捨てられている。

バブル以前に経済を知っている人はわかると
思うけど、とにかく夢が現実になった世界だ。
バブル時代の考査には明暗いろいろあるが
希望や夢があったことは事実だと思う。

右肩下がりの閉塞した今とこれからの経済状況は、日本の
年齢がおそらく70歳ぐらいになったのだと思う。
ちょうどバブルが働きざかりの50歳ぐらいなんだと思う。
中国が20歳ぐらいなんだろう。

こうなると、老若男女老後の心配をしている
人が圧倒的に多くなっている。

そこから、金、金。とにかく金という今だ。

いい仕事してから、金をもらうんじゃなくて、
金が先だ。それは老けてる。

世知辛い世の中なったもんです。なんて
言葉は今の時代にぴったりだと思う。

そろそろ、日本人もアメリカ人やその他の国の人々と
同じように、外貨稼ぎに外国へ
出稼ぎにでる時代になったんだと思う。

しかし金、金なんていう暮らしから抜け出せないだろうかと
方法や思考を考えてみれば、
すべてを前向きに諦めてみれば
いいんだろうと思う。

高い志に、金は後からついてくる。
信じがたいが、真実だ。
それがその域の人間と出会う鍵ではなかろうか。

自分にその価値があるかどうか
問題はそれだけだろう。
公務員か水商売がなりたい職種になる国は
やっぱり異常な国だろう。













































レからドが好き

JUGEMテーマ:アート・デザイン
 

ドの音にどのくらい思いをもっているだろうか。
なぜドから始まり、あんなにもドの音が魅力的なのだろうか。

中学の音楽の時間に先生を馬鹿にしていたら
生まれて初めて2をもらった、後にも先にもそのときだけ。
この中年の女の先生はとってもヒステリックで
大嫌いだった。

でも作曲の授業があって、やっぱりいろんなドで
作曲したのはとても楽しかった。









影と灯と − 沼尻真一

 
 

JUGEMテーマ:アート・デザイン


紙でもキャンバスでも何も描かないままが一番美しい。
日本画でも墨だけで描いたものの方が私はいいと思います。
どういう訳か人は色のある絵を好みます。

絵を墨だけで描いた後で、人が色をつけてくれと
持ってくる時がありますが、たいていの場合は
色をつけると余裕がなくなってしまう。

色というものはいろいろの意味で考えものです。


>>白が一番難しいと、ある人は
自分につぶやくように言い聞かせた。
なるほど白にも五万と色がある。
スーッと吸い込まれそうな
この白をいじるほど野暮なことも
無いように感じるのは、コピー用紙に落書きしたって
覚醒するもんだ。

それぞれの白があるように、
自分にとっての白が雪の白なのか、装束の白なのか
犬の白なのか、歯の白なのかどの白なのか。
それは何かと縁のある白だろう。










芸術家の社会的存在意義

JUGEMテーマ:アート・デザイン
 


□芸術家の社会的存在意義について


清楚で質素な生活を宗とし、ものの不足のなかから
心の充足、美の発見を求める。

美とは生きる喜びであり、感性である。
万物全ての本能である。

その美を発見し、作品へと昇華させ
生業として世に問うていく者を芸術家という。

自己にも他者にも存在する
陰陽ある心の機微を、それでも黎明へと
向かわせる意気、
それが芸術家の社会的存在意義である。

沼尻真一