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つくばハーブ農園実習2010 − ワークショップ「フレッシュハーブからつくるハーブウォーター」

JUGEMテーマ:つくば遺産




2010年7月10日今年もカオンつくばハーブ農園実習を開催しました。
スクール在校生、卒業生の方など
総勢30名での実習となりました。

今年も京都からハーブ専任講師の榊田先生を招き
”フレッシュハーブからハーブウォーター”製作の
ワークショップを開催しました。

数多くの皆様のご参加まことにありがとうございました。

農園長

















縁 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:アート・デザイン



人の縁を生かすのは自分自身。

損得勘定から人の縁をつくろうなんて事ばかりが

あまりにも多すぎて残念。

妬み、僻み、妙な好奇心から 人と自分を比べたがる。

人と自分を比べはじめたら、横を見て、

あの人はこうしてる、この人はこうしてるからと

それに気をとられだす。

流行にも乗り出し、まねる。


そこでこんな現象を観察しているうちに
大切な事が「礼儀」だと分かる。

世の中が平等でなく、金の価値や人の価値が
貴重だということに、がむしゃらに働いてみたり
すれば自ずと悟り、自分の小ささに気づける。

そして自立する。

この過程や学ぶ場所が
まったく今は無くなって崩壊している。

非合法でも、闇社会でも、親のすねをかじっても
何とか食っていける。
我慢はいやだ、面倒くさい事はいやだ。

そこからは、もはや
思いやる心も、デリカシーマナー、
礼儀なんてものはまったくなくなる。

奥ゆかしい品なんてものはどこにもなくなって
演技でだまし、だまされる。

心は目には見えないが、表にはちゃんと心が表れる。

この人がどんな人間なのか黙ってそれを見抜く眼と、
己の原石を成仏させるための心の持ち方
行動が大切ではなかろうか。




















































科学の眼 詩人のハート 河井寛次郎

JUGEMテーマ:アート・デザイン




                              心
                              刀
                              彫
                              身




河井寛次郎と聞けば、それは誰でも
柳宗悦、浜田庄司とともに、民芸運動の中心人物であり、
作家のイメージではないだろうか。

京都五条坂に清水家との縁から窯を築き
誰もが知っている作品を焼いている。

その空間に一歩足を踏み入れれば、
京町屋とはまったく違う、気持ちのよい空間が
開けてくる。
仕事に必要なものはもちろん整然とそろっているが、
作家の自宅兼工房というよりはむしろ、
人が人を格付けすることはできないとして
人間国宝を辞退したように、謙虚な姿として
求道者の佇まいを醸し出していた。

申し込めば撮影することが可能で
後に知ることになるが、寛次郎の家では
毎日たくさんの来客をもてなしていたそうだ。
それゆえ荘厳でありながら、開放的な
人なつっこさに、すべてが満ちている。

寛次郎が生きた時代はちょうど戦前、戦中、戦後で
天皇が神から人になり、
鬼畜米英がギブミーチョコレイトになり、
日本は高度経済成長へと突入した時代だ。

民芸運動をやってたから、流行には興味がなかったのでしょうね。と
よく言われるんですが、寛次郎はまったく違って、
例えば、車や電化製品などにとても興味をもっていたんですよ。と
孫の鷺さんが教えてくれた。

陶器はひとつの手段であり、
多くの若者を戦地へと見送った戦中、そして
大量生産大量消費の戦後を見てきた寛次郎が
言葉や木彫に込めた思いが
またあらためて注目される時代がきたのだと思う。


民芸運動の渦中にいながらも
ものを持たず みえないものを持った人


孫の鷺さんの言葉が印象的だった。


                                                 鳥が選んだ枝
                                                 枝が選んだ鳥



すべてを欲しやりきることもできたであろう
寛次郎が己に戒めたものが、
誰かの救いとなる日もくるのだろう。

最後にこのような場を与えていただいた
京都・梶古美術の梶ご夫妻に
あらためて感謝申しあげます。

沼尻真一