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愛知県常滑市・常滑焼 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:アート・デザイン
 

愛知県常滑に行った当日・午前4時半に
NHKで常滑市の映像がながれていて
2ヶ月ぶりだが、それはどうしてもの啓示だろうと
ここに記しておく。


今日は愛知県常滑市にいった、
日本六古窯にかぞえられる場所で
やきものの街として有名だ。

1300年の歴史があるが、常滑といったら
なんってったって、朱泥の急須というぐらい
関東じゃ有名なんじゃないかな。
もちろんつくばの家にもあるくらいで
急須はこいつが一番
おいしく入れられるもんだと思ってたらくらい。

はじめてこの街に来た。

どこから話せばいいか分からないくらい、
つくばにも
こんなに関係している場所とは思わなかった。

まずイナックスの本社があること。

僕は運送の手伝いをしているときに
イナックスの土浦工場や、筑波工場から伊賀上野工場に
タイルを運んだ事が何度もある。

その頃からトイレで付き合いのあるイナックスとは
本当に身近に感じていた。
あんな大手なのにイナックスの社員の方はいつも気さくに
社風としておおらかだった。

そしてこの常滑工場を見学させてもらってあらためて
イナックスがただのライン生産でものをつくっているのではなく
ひとつひとつ磁器作品のように「手仕上げ」で衛生陶器を作っている
姿を見て、この社風が大手電気メーカーとはなぜ違うか
よくわかる気がした。

同じような社風は、「ニコニコのり」さんにもあって
とってもアットホームだと思っている。
アットホームな会社ってきっと商品を自分の
子供のように思っているから、伸びるんだと思う。

イナックスの久田さんが工場を説明してくれけど、実は
お兄さんがつくばの農林省に勤めていたという事で
今でもつくば市在住で本当に世間は狭いと感じた。

次にイナックスのギャラリーにいってみれば、
この街の焼酎瓶が実は僕の実にも
昔からたくさん転がっている。

ここから生まれた焼酎瓶だったんだ。

近所の家にもみんな焼酎瓶が転がっていて、今では
アクセサリーのように大事に軒下に並べられている。
近所の長老はこれを使って酒を買いに行ってたって
言ってたのは本当だった。

君は信楽なの備前なの?と今まで
勝手に思索してたけど
常滑だったってわかって嬉しかった。

瓶から土管、そして焼酎瓶、急須と変遷してきた
常滑の焼き物の1300年の歴史は
すり鉢や土鍋は笠間や益子でも、
急須や焼酎瓶はつくばにも
大きく影響している。

家に焼酎瓶が転がっている人は
ぜひふるさと常滑に一度はどうぞ。

あっそれと、醸造には焼き物の瓶が一番
だというので、醤油や酒を作っている
蔵元の方はもう一度仕込みを
見直して見ることも面白いと思う。


沼尻真一