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【無事是貴人】の「無事」とは?男の茶道★沼尻宗真

年末になり



そんな年末の茶席の床には

「無事是貴人」

「無 事」

という軸を良く拝見致します。

また裏千家では、貴人清次の稽古の際などに
あやかり、この軸を見かけます。

今年一年、無事で良かったな〜

貴人様が無事でありますように〜

こんなイメージもあるかと思いますが

しかし私はこれらの禅語こそ
深いな〜と感じていて、
今まで一度も用いた事がありません。

読んで字の如しほど、
未だにそんな場合が多いです。


©NASA

「無事是貴人」を聖、仏様と置き換えては
どうかということであります。

そうすれば「無事是貴人」は
無事そのものが仏」であるという意に
なります。

無事とは世間でいう、無事安全という
意味ではないのであります。

無事とは、宇宙の全体、隅から隅まで
まったく区別も境界もなくなった時点に
至って初めて、無事と言いえるのであります。

あらゆる物体の間にある境界や区別を
なくして共通のある物を見出だす中に
禅の無事と相通ずる理念があるのであります。

 これすなわち仏であるということが、
「無事是貴人」ということになります。

表千家  堀内宗心宗匠

     


禅語としての「無事是貴人」の意は
無事とは、平穏無事の無事でもなく、
無事とは、仏や悟り、
道の完成を他に求めない心をいいます。

貴人とは「貴族」の貴ではなく、貴ぶべき人、すなわち仏であり、悟りであり、安心であり、道の完成を意味します。

いかなる境界きょうがいに置かれようとも、
見るがまま、聞くがまま、あるがままに、
すべてを造作なく処置して行くことが
できる人が、「無事是貴人」というべきです。



安全無事も
もちろん素晴らしい意味ですが

さらに先の境地がありました。

どなたかの参考になれば幸いです。













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