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京都の茶事ー前礼・後礼の本当の意義/茶の湯・茶道 沼尻真一

 

以前、茶事の日取りの決め方

お話しましたが、

それに関連して

 

「前礼・後礼」について

お話したいと思います。

 

 

お茶の世界では

特に「前礼・後礼」が重視されています。

 

何故これほど重視されているのか

最初その意義は

自分にも分かりませんでした。

 

 

「礼に始まり礼に終わる」

儒教思想から受けた、日本文化の

当たり前の感覚からかなと

思っていました。

 

2009武床工舎のdesign work .Numajiri

 

 

しかし、実は正客に事前に日時や客組を

相談するレベルから
正客が同輩なのか、貴人なのかにより
古へにはしきたりがあることを、

『草人木』や『茶道便蒙抄』には書かれています。

 

また前日には正客の家に出向き玄関先にて
挨拶のみで帰る、という前礼が今日でも
約束となっていますが。
後礼も同様です。

 

よほど至近距離でないかぎり、

現実の自分の茶事では

いつも連絡を取り合っている方法で

正客には前礼をしています。

 

 

しかし現代に沿わせるほど

やはり一番大事な事は
なぜこれほど 前礼・後礼が茶事に
重要視されているかという事です?

 

その意義を理解できなくては、まったく

形ばかりになってしまいますので、
その点を何とか要約してみたいと思います。

 

『草人木』には
「御茶下さるべき旨忝(かたじけなき)し」

 

『利休客之次第』には
ちや給わるべきの状うけたる時に〜

 

 

つまり

 

「茶を進ずる」という事も

 

「茶を給わる」という事も

 

古より


己の「一大事であった」ことが、

 

 

茶人の根本概念だと先達より
伝えられています。

 

そう言えば

恩師の一人も、

 

親が死んでも決まっている茶事は

決行するものです!

 

と説いてくれました。

 

ええええ…

 

ともちろん思いましたが

 

 

だから茶事がただの宴会ではないという事を

まだ茶事が解らない初心者にも

伝えたかったのだと思います。


また歴史的にみても織田信長公に

許可をもらわなければ
茶会もできない時代がありましたから
当然なのかもしれません。

 

また、抹茶そのものもとても貴重な時代でした。

 

それに関連した茶壷は、

床へ上げて飾る事のできる格の高い道具であり、
茶入や茶碗でさえ名前の無い時代に、
すでに銘を与えられていたものがあります。


お茶を蓄える壺として、

いかにお茶そのものを尊び、
重点を置いていたかという事も、
理解しておきたい点です。

 

 

先達が伝えるには

 

茶は栄西禅師の喫茶奨励にあり、
『喫茶養生記』の

 

「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」

 


常に茶人はここに立ち返り、

 

 

「お茶を給わる由忝く(かたじけなく)」

 

 

という理念が最も大切な

茶の湯の第一義であると伝えています!

 

 

つまりその理念の中で、

行う行為が「茶事」であり


床に墨跡をかけ、

 

活きた花を入れ、

 

美術的にも相応しい優れた

品々を用いて、

 

よって心入りの振る舞いをするので
あると説いています。

 

 

私の未だ浅い見解ではこれ以上

深く読みきれませんが、

 

これほどの時間とお金をかけて茶事を

すると、だれもが絶対に失敗

したくない、

真剣になりますよね。

 

 

亭主も客もそれに見合った行為、

 

つまり

 

「己の覚悟の表れ」が、


巻紙、前礼、後礼を重んじる
意義なのではないかと私は感じています。

 

 

 

沼尻真一

 

・なぜお茶・抹茶・茶道は点てるというのか?

なぜ一服というのか?/沼尻真一

 

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