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徒然草21段 吉田兼好作/バカの壁 養老孟司/沼尻真一

 [古文21段]

万(よろず)のことは、月見るにこそ、慰むものなれ、
ある人の、『月ばかり面白きものはあらじ』と言ひしに、
またひとり、『露こそなほあはれなれ』と争ひしこそ、をかしけれ。
折にふれば、何かはあはれならざらん。

月・花はさらなり、風のみこそ、人に心はつくめれ。
岩に砕けて清く流るる水のけしきこそ、時をも分かずめでたけれ。
『元・湘、日夜、東に流れさる。
愁人のために止まること小時もせず』といへる詩を見侍りしこそ、
あはれなりしか。けい康(けいこう)も、『山沢に遊びて、魚鳥を見れば、
心楽しぶ』と言へり。人遠く、水草清き所にさまよひありきたるばかり、
心慰むことはあらじ。

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「バカの壁」の著者で東京大学名誉教授の養老孟司さんが

これから社会人となる大学生に向けて話した。

それは何百何千人という学生に対するアンケートの結果で

「あなたはどのような時に幸せを感じますか?」との質問に

「家族や友人、恋人に自分がわかってもらえた時、認められた時」

という回答が圧倒的に多かった。

その回答を見て、

養老さんが
「ほぼ100%が人間関係に幸福を委ねている」

「これじゃ幸せになれない。」と言った。

つまり、

「人間ほど信用のおけない、あての無いものはないという。」

養老さんは、戦前戦後に教育を受け、

戦前は天皇は神様で、戦後はマッカーサーが神様だと言う矛盾。

そこには道理も仁義もない。

「信用していた奴や友達に裏切られて、頭にきてぶっ殺したくもなる」
 
それほど人間関係というのは、もろく、また信用のおけないもの。
 
 
では、どうすればいいのか?という答えに。
 
「花鳥風月」だと言った。
 
つまり自然を愛で、自然の中に幸福を見出す
ようにすることが最善だという。
 
「だから僕は虫取りやってんだよ」
 
「この国でなぜ年々うつ病が増加し、心療内科が儲かるのか?」
 
「だから僕は、都市で働く人は年に3ヶ月間は田舎の農村に行って
雑草刈ったり、畑仕事手伝ったり、木を間伐したりしてくればいいと思っている。
そうすりゃ、ぜったいにうつ病なんて、ならない。僕はこれを真剣に法律化して
ほしいと思って活動してるよ。」
 
「君ら学生はまだ若いから、体が健康だから何とも思わないが、
いずれ人間は年をとる、そしたら良くわかる。」
 
ありとあらゆる物質がすぐに手に入る
冷暖房都市環境の中では、
人間は生きれることが当たり前になりそこに手を抜ける。
 
その余ったエネルギーや退屈したエネルギーは、
やがて自分の周りの人間関係をも、リモコンのように
設定したくなるのは人間の道理だろう。
 
衣食住すべてが手に入ると人間が向かう先が、
人間調節だというのは皮肉な話だ。
 
携帯でいつでもどこでも、人間関係がつながっている
コミュニケーションがとれることで、完全に
誰かの人間の管理支配下に実は置かれている。
 
自分の師匠は携帯がなく、いつでも黒電話だが
まったく困っていない。
 
700年前は「月」を自然を愛でることができた
日本人が、四六時中携帯を眺めるとは
退化の極みだろう。
沼尻真一
 










 
 

 





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