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濱田庄司展 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:アート・デザイン



それは幼きころに見た美と

さまざまな国や地域の美を

ひとつのヒモのように

祈りを込めて編んだ業である。



型や思想よりはみださぬ事は、こちら側には頑なに
感じるが、その不自由な抑制された中で、もんどりうって
格闘する美は、さらに深さが増しているように思える。
 
不偏であったはずの思想が時代の影響を受けた際の
心の強弱の変化が読みとれる。
勲章が作風を固定してしまうことは
自由奔放な作陶精神に影響をあたえることも事実のようだ。

この堂々とした用の美はもはや凡人や小人の
ものでなく巨人のための用の美ではなかろうか。
それも一向に構わぬ。

紋様は祈りであり、姿は堂々として
自然から生まれた土に
施す釉は偶然性の美の追求である。

いやそれは偶然性の美の追究ではなく、
濱田が言っているように
「作ったのではなく、生まれた。」生むための業なのであろう。

意識の中に潜在した美と、
自然という意識を超越した気配との調和を作者が意識したときに
もはやそれは誰のものでもなく、
自然に帰依するべきものであったのだろう。
 
「どこから生まれ、それがどこへ帰るべきなのか」

それを知れば
濱田庄司の目指した場所が私にも見えてくるのではなかろうか。


沼尻真一















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