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忘れられる日本人 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:アート・デザイン




気温18℃快晴。

春の陽光を浴びる街を歩くと
そこにはただ無口に佇む街並みがあった。

誰にも言おうとしないで、あたりまえのように
そこに突っ立っているものを見入る時に
だいぶ忘れてしまった何かを、
てめぇのまなこに突きつけられるように
それらは突然に姿を表した。



もうアメリカ人にでもなったように
自分たちを忘れた。

冬のオリンピックは白い雪上に
アドレナリン出っ放しのアバウト欧米人に
敵うはずもないだろう、
彼らにはきっと赤い雪に見えるのだから。

しっとり深々と庭園でも見ながら
雪見酒の方が僕らにはやっぱりましだろう。

肩書きや学歴、経歴、アカデミー賞に
グラミー賞、ノーベル賞そんなものが
生きていくためにいつから必要になったのだろう、
見ない振りして、どこかでそれを意識し擦り寄る。

       *





ただカタコト

ただゴトゴト

ただ黙黙としていた。

それらは、ただ活き活きとしていて
そしてお年寄りになっても矍鑠としているのだ。






どんなに豪華なマンションより、車より
君は潔く自然で美しく、
そして二度と生まれはしない。
だから誰も君を死ぬまで忘れないし、
君は心の中で永遠なのだ。




仮初の美しさや金や地位や名誉に
囚われ流される毎日ほど悲しいものはない。
真実が何かを、人は本能で自覚しているから
看板を下ろしてみれば、実は一人悲しく不安になる。

何かを選んで、何かを拒絶する、別の道を歩む、
どう考え、どう付き合うかそれが大事だ。

学校の社会でもあえて教えないであろう
「民族」だが、
一人考える価値はあるだろうと僕は思う。




沼尻真一

















































 

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