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柳宗悦・民藝運動 職人の功績 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:小説/詩


 
その品物がどんなに美しい場合でも、一つとして作った人の名を記す
ものはありません。

ところが「美術品」と呼ばれているものを見ますと、どれにも皆 銘が
書き入れてあります。

一方は名など記す気持ちがなく、一方は名を書くのを忘れたことが
ありません。
要するに一方は職人の作るものであり、一方は美術家が生むものだからで
あるといわれます。

自分の名を誇ろうとするのではなく、正しい品物を作るそのことに、
もっと誇りがあるのであります。
いわば品物が主で、自分が従なのであります。
彼らは品物で勝負しているのであります。
物で残ろうとするので、名で残ろうとするのではありません。

自分の誇らないような気持ちで仕事をする人たちのことを、
もっと讃えねばなりません。
そこには邪念が近づかないでしょう。
ですから無心なものの深さに交じり得たのであります。

この世の美しさは無名の工人たちに負うていることが、
如何に大きいでありましょう。

・引用「手仕事の日本」柳宗悦より 昭和18年

昭和18年頃に比べ、柳さんが述べたような、
手仕事における、名も無き秀作の品物が
今の時代にもあるのだろうか。

現在は、品物そのものに名前が書かれていなくとも、
美術家としてという事でなく、
職人の名で紹介されている
実用的な品物があるように感じています。

日常的に使うjための品物の中に価値を見出し、
職人に光があたる時代になってきたという事は、
柳さんらによる「民藝運動」の思想が
現代に着実に浸透してきたように
自分は感じています。










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