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品物に正しさや美しさを与えている理由 − 沼尻真一

JUGEMテーマ:小説/詩

何が品物に正しさや美しさを与えているのかを見極めねばなりません。

第一は、
それらを作った彼らは別に学問とてない職人であったり、
農民であったりします。
ですがどうして彼らによって優れた伝統が保たれているのでありましょうか。
どういう力が彼らによき仕事を果たさせているのでありましょうか。

第二は、
何が品物に確実さや美しさを与えているのでありましょうか。
考えますと彼らは実用品であって、世俗的なものに交わってゆくのに
何故美しくなるのでありましょうか。

第三は、
どんな性質の美しさがそこに現されているのでありましょうか。
またどんな性質の美しさであるが故に尊いのでありましょうか。

どうして実用品に美しさが約束されるのか、否、用途に交じってこそ
現れてくる美しさがあるのを明らかにしようとするのであります。

結局は健全な美しさなるが故だという事実、
更に進んでは健康なものが一番本当の美であるという真理。

・引用「手仕事の日本」柳宗悦 昭和18年


ものを作る仕事に関わるものであれば、
誰もが良いものを作りたいと思い仕事をしているはずです。

実用性とデザインのバランスを、
どのように調和させることができるかということが、
いつの時代にも、ものの作り手にとっては
大切なことなのではないかと感じています。

戦前の昭和18年 1943年今から66年前に書かれた
柳宗悦により、書かれたこの本は、
真に美しい品物がなぜできるのか?
何が美しい品物なのかを、

今の時代に生きている僕がみても
迷いがすべて消え去るほどの明快さで、
それを伝えていると感じます。


















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