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自然と歴史から品物が生まれる − 沼尻真一

JUGEMテーマ:小説/詩


 
品物ができるには二つの大きな基礎があることに気付かされます。

一つは自然であり、一つは歴史であります。

自然というのは神が仕組む天与のものであり、

歴史というのは、人間が開発した努力の跡であります。

どんな物も自然と人間の交わりから生み出されていきます。


中でも自然こそは凡てのものの基礎であるといわねばなりません。

その力は限りなくおおきく、限りなく深いものなのを感じます。

平らに削ったりあるいはそれを磨いたりすることは

要するに自然の有つ美しさを、いやが上にも冴えさすためであります。

自然を離れては、また自然に叛いては、どんなものも

美しくなり難いでしょう。


一つの品物をつくるということは、自然の恵みを記録しているような

ものであります。


< 歴史 >

しかし、もう一つ他に大きな基礎をなしているものがあります。

それは一国の固有の歴史であります。

それはこの地上における人間の生活の出来事であります。

ですからどんな現在も、過去を背負うていると

いわねばなりません。

どんなものも歴史のお蔭を受けぬものはありません。


天が与えてくれた自然と、人間が育てた歴史と、

この二つの大きな力に支えられて、吾々の生活が

あるのであります。


私たちの為すべきことは、ただ歴史を繰り返すことではありません。

歴史の中で最も特色がありまた優れている面をよく理解して、

それをさらに進歩させ発展させてゆくことであります。

・引用「手仕事の日本」柳宗悦


栃木県の益子で作家活動をしている方に

自然をねじ伏せ、押さえ込んで作品を創るという事ではなく

自然に謙虚に参加させてもらうイメージで

作品を創っていきたいと、お話を聞いたことがあります。

そちらの方が僕も好きです。

以前、農園を作るために土地を開墾したときに

たくさんの根っこが出てきました。

その根っこを積み上げるだけ積上げて

畑に灰を漉き込みたいので、乾燥させ野焼きをした時に、

その根っこ達が見事に積上げられたまま

真っ黒に炭化をし、それがとても美しい姿でした。

もちろんその時は何か創ろうなんて考えが無かったのですが、

もしかしたら、そんなリラックスした遊びから創られる作品が

面白くなるのかもしれないと思った瞬間でした。

























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