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祖父と線香花火−沼尻真一





8月15日
今日はお盆、そして終戦記念日。
僕の祖父は戦争に行っていて
子供の頃よく戦争の話をしてくれた。
その時は話を聞いても、ただ大変な時代だったんだな
という気持ちが湧くだけだった。

今から63年前の昭和20年8月15日。
祖父は軍隊で、祖母は小さな子供二人と一緒に家で終戦を迎えたという。
たくさんの話があったのにこの話だけは良く憶えていて、
やっと戦争が終わったんだという安堵感や家に帰れる、
帰ってくるというみんなの気持ちを
子供ながらに想像しやすかったからだと思う。

今では祖父もなくなり、代わりに100歳になる祖父の兄が
お盆参りに行った時などに戦争の話をしてくれる。
3年ぐらい前の夏にも、ちょうど中東戦争があったからか、
戦争は絶対にやっちゃだめだってしきりに言っていた。

祖父の兄は戦時中、阿見町にあった予科練に食料を納める仕事をしていた。
そんな縁もあってか、戦争も終盤になると食べるものが乏しくなり、
つくば市内にある祖父の兄の家やその周りの家などでも
飛行訓練の無い週末には、全国から集まった10代の予科練生を受け入れ
自分の子供のように料理をふるまっていたという。

そんな時きまって予科練生が戦地へ出撃する前には
この家にも予科練生の両親がはるばる訪ねてきて
一緒に話をしたり食事をしたと話をしてくれた。

また祖母からも家の近所の谷田部海軍航空隊に
特攻隊の出撃を
見送りにいったという話を聞かされたことがある。

僕の中でこの場所に予科練や特攻隊の基地があったことは
地元の学校でも教わる事はできなかったし、
きっと今のつくば市の学校でも教えることはないと思う。
それが少し残念に思う。

いつからか戦争が政治的または商業的に華美に利用されたりする
傾向が強くなり、それを扱う事や語る事が誰かの特権や
その人の思想を反映しているような位置づけになった時から
僕らは戦争という歴史に対して冷めた目で見るようになり
アンタッチャブルになったような気がしている。

映画やドラマ、教科書よりも、身近な人や場所から
歴史を知ることで、戦争の無い今の時代を考えたり、
感じるきっかけができるんだと思う。


戦争写真.jpg












沼尻真一