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100年後のつくばを世界遺産に登録する − 沼尻真一


少し前に点線以下、最下段に記したメールをつくば市民の方にもらった。





つくばであろうが、京都であろうが都市計画のある街には
元々基本構想があり、細部に渡ってコンセプトやプランがある。




筑波研究学園都市は日本の都市計画の最終版で
様々な地域で実験されてきた要素を盛り込んだ
集大成と位置づけられていると言っても過言ではなかった。




つくばの今は亡き大清水公園も、
ただの箱庭になった洞峰公園も
どちらも今も第一線で活躍されている、
ランドスケープデザイナーが
当初は真剣に手がけたものだ。

実際にその設計者の方々と
話をしたことがある。


しかし都市の変化に合わせ、
もっと便利に合理的に、という理由だけで、
当初の設計者の意図や意見を聞かずに無視して、
改良してしまうから見苦しい遺物が残る。


しかし、誰が悪いと特定することは難しい。


だから自分の意思の通りになるものを
大切にすることしか自分たちはできない。


筑波研究学園都市建築から
50年経ち、つくば市は箱物や道路など
これから何をつくるかだけではなく、


何をどのように、この先100年魅力的に
遺していけるのかを、真剣に考える
政治家なり行政の担当者なり
行政の窓口が必要な時期にきていると思う。


魅力的な昭和の遺跡が残せれば、
筑波研究学園都市を見てみたいと思う観光客が、
100年後は出てくると思う。


あるいは世界遺産にだってなれる
国家プロジェクトとしての人工の街なのである。


一つの石畳から意識の持ち方を変えることが重要で


100年後のつくばを世界遺産に登録しよう!
または価値あるものを守る
少なくとも
つくば遺産として登録するべきだろう。
 
その為の機関が必要だ。






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今朝公園通りが洞峰公園と接する場所を通って気がついたのですが、
石畳の一部が無惨にも破壊されていました。

つくば市道路課に問い合わせたところ、
今は洞峰公園部分のみだが、今後は洞峰公園〜赤塚公園間の
石畳全て剥がして無粋なアスファルトにしてしまうというのです。

ご存知でしたでしょうか。

バリアフリーの名の下に、9年近く前の審議会で決まったような事を
言っていましたが余りに酷い暴挙で信じられません。

周辺住民ですらこんな事は知りませんでしたし、
市長や議会はこの事を知っているのか問いただすとそこまで
詳しく説明していないというのです。

恐らく筑波研究学園都市建設時から残る数少ない都市遺産である
この石畳の破壊を何とか止めさせる手だては無いものでしょうか。
国がせっかく莫大な建設費を投じて作ったであろう日本有数の立派な道を、
価値の分かっていない役人達のせいでアスファルトにされてしてしまうなんて酷すぎます。

100年後のつくばを世界遺産に登録する!/沼尻真一



・ 100年後のつくばを世界遺産に登録する!/沼尻真一