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東京大学名誉教授・前東京大学教授・フジテレビ 顧問 山内昌之先生、三味線演奏家・作曲家 本條秀太郎先生/沼尻真一

 

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郷里茨城県の大先輩である、本條先生の三味線端唄の
演奏を聞かせてもらった。
NHK大河ドラマ「竜馬がゆく」の作曲も先生の作品である。

民謡や民族音楽の中に、各地の忘れられた文化が伝承していると
日本は一つの国ではなく、他民族国家ということを教えてもらうことができた。

花柳界の中で育ち、伝統芸能を極めた本條先生は、

江戸の粋でいなせという言葉そのものの方だった。



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19世紀の詩人オスカーワイルドが、この世の悲劇は2つあると言っている。

「望みが手には入らないことと、手に入ることである。」

世界の冷戦構造が終わったときに、最大の受益者であった
アメリカと日本は意識や構造のシフトが遅れ、
エネルギー問題や環境問題への取り組みが遅れ、
現在の閉塞した状況になっている。

ベンジャミンフランクリンのような偉大なる知恵。
創意工夫そしてその裏に、失われた20年の失意を置くべきである。

国民の強い意志が必要であり、
まった無しの改革を国民は意識するべき、
そして政治家に頼らない方法を探すべきである。

歴史を学ぶこと、遺伝子ルーツや歴史感覚を失い
自分の立ち位置を失っているのが今の日本人である。
それらを知らなければ、今の難局を越えることはできない。

1、国民の公教育の充実、躾を含めて

2、道、橋、光ファイバーなど徹底したインフラの現代化
ロビイストの団体に金は流れて、大事な所に金が行かない。
来年3月の中小企業貸付のこげつきが緊急の社会問題に
なる可能性がある。

3、研究開発への支援
なぜ一番じゃなくていけないのか?なんて
一番になろうとしなけりゃ、2番にもなれないのが現実

4、規制緩和ではなく、規制も必要である

5、人口減に対応した、学術的知識人などの移民の必要性

一にも二にも歴史が重要であり、
歴史感、国家感がまったくないのが、今の日本人の大問題

日本は、明治期に西洋文明を吸収し日本独自の文化として取り入れている

●明治期に西洋文明を吸収した6つの要因
  
1、競争という概念
明治になり、イギリスの文化を日本は取り入れた。
それは自己努力、セルフヘルプ、自力
競争で成果を得ていくことである。

人に頼って生きることは恥ずかしいという概念が日本人に本来あった。

2、科学 
自然を変革することは神の領域に入ることである。
故にあるルールが必要。

イスラムはケミストリーを学ばなかった、すべてが神に宿る。
キリストは聖書を学問で再構成している。
トルコの初代大統領は信仰だけでなく、科学と知識が必要と言っている

3、法の支配
所有法の遵守

4、医学
医学は社会を安定させるための根本である。
森鴎外に学べる

5、消費社会の成立
衣食住

6、明治期にヨーロッパから学んだのは倫理
勤労、節約、倹約、始末、もったいないを尊ぶカルチャーを
子供たちに必要である。


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沼尻 
山内先生はイスラムがご専門ですが、
理想的すぎると思いますが、僕はイスラムのような信仰があって、
しかし男女は平等という形、そして日本人として文化のルーツを踏まえた
ライフスタイルをつくる方法についてヒントがあれば教えてください。

本條先生
それは暦だと思います。
太陽暦ではなくて、太陰暦つまり月のほう。


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山内先生
僕も暦は賛成です。
節句の観念。節分ゆず湯など謂れを知っていく事が非常に重要。
いくつかの本を提案しますので、それを読めば大体の日本が
掴めるので、読んでみてください。

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 ・沼尻真一の茶道や茶の湯に関する記事

https://profile.ameba.jp/ameba/chazenichimi