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第19回 美濃陶芸 庄六賞茶碗展 最高賞 「庄六賞」 受賞・沼尻真一





                                                                                    the sound of a waterfall






●第19回美濃陶芸 庄六賞茶碗展

■我が郷土・美濃には、先祖から受け継いだ世界に誇ることのできる陶芸文化があります。
本展は、ヤマカ株式会社(多治見市)加藤智子社長の亡義父故加藤庄六氏(多治見市名誉市民・
多治見商工会議所名誉会頭)の遺志を受け継ぎ、美濃陶芸の精神にそった創意ある
茶盌を公募・展示し、広く人々のご清鑑を仰ぎ、美濃陶芸の健全な発展に寄与
しようとするものであります。
厳正な審査の結果、「庄六賞」1点と、金賞、銀賞、銅賞の各賞が選定され、
「庄六賞」受賞作品は岐阜県多治見市美濃焼ミュージアムに永年保存されます。


■審査員
伊藤嘉章先生(東京国立博物館学芸研究部長)
加藤孝造先生(美濃陶芸協会名誉顧問 / 国指定重要無形文化財保持者)
金子賢治先生(茨城県陶芸美術館館長 / 多治見市美濃焼ミュージアム館長)
四辻秀紀先生(徳川美術館副館長 / 同館学芸部長)



■ 展示会
会期 平成24年12月8日(土)〜12月16日(日)10:00〜18:00(最終日は16:00まで)
会場 多治見市産業文化センター・5F大ホール
無料


■ JR名古屋高島屋 展示会
会期 平成25年1月16日(水)〜1月21日(月)
会場 JR名古屋高島屋
無料




庄六賞047.jpg








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第19回美濃陶芸庄六賞茶碗展 
最高賞「庄六賞」受賞にあたり



この度は美濃陶芸の伝燈と、栄光ある最高賞「庄六賞」を
与えて頂きまして、本当にありがとうございます。
美濃陶芸で育てて頂いた者として、
これ以上の慶びはありません。身に余る光栄です。

桃山時代の茶の湯全盛期より、それまで唐物茶碗中心だった日本に
唯一、和物の茶碗を作り出してきた史実からも
わが国の「抹茶茶碗の聖地」が美濃陶芸なのです。

現在茶の湯は各流派にわかれておりますが、
美濃陶芸は茶の湯の規範だけでなく、
常に「今」という時代と呼応した、自由な造形「美」意識こそ、
連綿と受け継がれる美濃の陶工の伝燈の「へうげ」精神だと思います。

新しい工芸が求められるいま、茶人や陶工の見立ての中に、
新しい日本のセレンディピティが生まれるよう、
これからも美濃陶工の「草」の誇りを胸に精進していく所存です。

最後になりますが、常に温かくご指導を頂いております、
美濃陶芸協会の各先生方、学芸員の先生方、
多治見工業高校の先生方に、この場をお借りして御礼申しあげます。
本当にありがとうございました。



沼尻真一





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●第19回美濃陶芸庄六賞茶盌展 最高賞「庄六賞」受賞作品


作品名:「白月碗」はくげつわん 
15cm×15cm×8.2cm


庄六賞図録表紙.jpg



秋には誰もが月の存在に
気づかされると思います。

美濃も、空気が澄み
秋になれば、私の陶棲からも
南の川と山の奥に
美しい月を見る事ができます。

太陰暦と同調するように、
秋に愛でる観月の茶会に相応しい、
茶碗があればと思ったのも
満月の喚起からだと思います。

「十五夜の月見」は唐物であっても、
醍醐天皇の観月から由来すると言われる
「十三夜の月見」は、日本独特の風習で
この茶碗はちょうどその頃、10月27日あたりに
焼かれたもので、自分が茶をたてる際に
朔望の雰囲気を求めたく作陶いたしました。
新月から満月までを称した、古印の暦より
「白月」という名をこの茶碗につけました。

花はさかりに、
月はくまなきをのみ見るものかは。
雨にむかひて月をこひ、
たれこめて春の行方知らぬも、
なほ哀に情ふかし。
「徒然草 第百三十七段」


最後に郷里つくば、自宅から歩いて5分の
JAXAに感謝!がんばれ星出さん
がんばれ茗渓学園ボーイズ!


Have a dream?

・・・・・・5.4.3.2.1、LIFT OFF!!!









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庄六賞陶業時報20013.1.5.jpg















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第19回 美濃陶芸 庄六賞茶碗展 最高賞 「庄六賞」 受賞式典


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岐阜県現代陶芸美術館 榎本徹館長より、今後の制作についての
アドバイスを頂きました。


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